なまくらどもの記録 ver.2

読了記録(節操無しエンタメ系)

読了本

  • SHI‐NO―シノ‐支倉志乃の敗北 (富士見ミステリー文庫)」第二部開幕。思っていたよりも早いな。今回は館もの。ある芸術家の屋敷に招待された志乃と彼。しかし、さこであんな惨劇が起こるとは……というストーリー。あれを描いたのは実は彼だとかそんな予想をしていたのだけど、そんな話は全くなかった。ちぇ。今回の事件は、志乃の怯えを示しただけ、なのかな……?なんか思い出してたみたいだけど、その原因はつながってないみたいだし。
  • 佐々木丸美コレクション9 恋愛今昔物語」今昔物語(いわゆるむかしばなし)をモチーフとして、昭和の青年たちを主人公とした再話。文章のテンポはやっぱり面白いのだが、いかんせん、「愛」がというくだりがくさすぎる。ラストの「先生」はツンデレ少女がいっぱいくわされる話で面白かった。
  • 忍剣花百姫伝〈4〉決戦、逢魔の城 (Dreamスマッシュ!)」第四巻。忍者の一族の末裔である花百姫は、かつて父を殺され、生まれた城を追われ、一人で「捨て丸」という名で生きてきた。花百姫として見いだされてからも、慕う八忍の一、霧矢ともあまり一緒にはいられず、さみしく思っている。前巻で花百姫は過去に飛んでしまい、自分の時代に戻れるかと思いきや、今回の行く先は、かつて花百姫が逃げ延びたその城が落ちる時……!今回は、また大きな舞台だなあ。大きな城が燃え上がり、滅びていく様、人々が死んでいく様があますことなく描かれていきました。これは、アニメ映画で見てみたいなあ。こどもたちはこれ読んでどうなんだろ。でも、映画ではこういうの見てるよね。天魚の行く末は哀しいですが、花百姫、がんばれ〜。なんだか、最後にはみんなで笑っている未来があるような気がしてきました。児童向けに描かれてはいますが、ある意味容赦がないストーリー、描写です。大人でも充分楽しめる、時代ものが好きな方にははまらせる勢いのある話ですので、ぜひぜひ。
  • クダンの話をしましょうか (MF文庫J)」クダンという名の小柄な少女は、占い師を標榜し、時に「予言」を行う。うあー、これは買わなくてよかった。都市伝説をモチーフにした短編集かな。こういうちょっと怖い話っぽいいい話なら、他にも書ける人がいるから……。次は買いません。
  • オルゴール・ドール (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス)」端正な絵柄で、淡々とした日常の中の不思議を描く短編集。かまたきみこさんとかが近いかな。表紙はちょっとおとめちっくぽいけど、それよりも他の日常の中の気持ちが描かれた作品の方が面白かった。