2007年度に私が読んだマンガのベスト5
- 「おおきく振りかぶって」1〜9巻(ひぐちアサ・講談社コミックスアフタヌーン)
こんなに何回も読み返すことになろうとは。アニメがきっかけで読みはじめました。アニメの特に初期もできがいいけど、マンガもものすごく盛り上がる。
野球マンガですが、ふだんスポーツもの読まない人にもおすすめ。たぶん、球児の視点だけではなくてそれを見ている人たちの視点も入ってるのが魅力だと思います。
「エースが欲しい!?」
「ほっ」
「欲しい!」
「欲しい!!」
「おおきく振りかぶって (1)」(ひぐちアサ・講談社コミックスアフタヌーン)P144より
「お前 力 全部出してんだろ
守ってりゃそれはわかるから 一緒にベンチ帰ろうぜ!」
田島悠一郎「おおきく振りかぶって (2)」(ひぐちアサ・講談社コミックスアフタヌーン)P197より
「オレは 勝ちたいんだ!」
加具山「おおきく振りかぶって (3)」(ひぐちアサ・講談社コミックスアフタヌーン)「基本のキホン!」P216より
「スタンドからたたき出してちょうだい!」
百枝マリア「おおきく振りかぶって(4) (アフタヌーンKC)」(ひぐちアサ・講談社コミックスアフタヌーン)P136より
…ああ… これで夏が 終わ……っ
阿部隆也「おおきく振りかぶって(6) (アフタヌーンKC)」(ひぐちアサ・講談社コミックスアフタヌーン)P179より
「阿部がふっとぶと思ったのか!」
田島悠一郎「おおきく振りかぶって(7) (アフタヌーンKC)」(ひぐちアサ・講談社コミックスアフタヌーン)P189より
「三橋!! あとのことはまかして お前の一番いい球 投げろ!!
お前の投げる球なら 誰も文句ねェから!!」
花井「おおきく振りかぶって(8) (アフタヌーンKC)」(ひぐちアサ・講談社コミックスアフタヌーン)P124より
- 「レディー・ヴィクトリアン」全20巻(もとなおこ・秋田書店プリンセスコミックス)
英国のヴィクトリア朝時代に、家庭教師として働くベルが、殺人事件の犯人の疑いを受けて投獄?疑いを晴らすために、「銀のレディー」とあだなされる侯爵令嬢エセルと、雑誌社社長のノエルが助力してくれた。お礼に出かけたベルは、エセルの大変な秘密を知ってしまう!
ちょっと昔の少女マンガが好きなら強烈におすすめです。最初の数巻を絵柄とストーリーにひかず読んでいくと、ものすごく面白くなってくること、保障します。主人公はあくまで元気で無謀で思いやりのある、ロマンティック好きなのに現実世界ではとほうもなく現実的、というベルですが、レディー・エセルと彼の過去から現在、そして未来という物語が読ませるものにしました。素晴らしい物語を読ませてくれてありがとうございます、とお礼をいいたくなりました。
「エセルという存在」
レディー・エセル・コンスタンシア「レディー・ヴィクトリアン 20 (プリンセスコミックス)」(もとなおこ・秋田書店プリンセスコミックス)より
異文化の間の埋められないギャップの話。けして「楽しい」といえる作品ではないけれど、ぐさっと残していってくれました。
耳の聞こえない大学生と高校生のラブストーリー。白泉社らしい、心理描写を丁寧につづった作品です。絵柄は華やかさには欠けますが、「両思い」になってからの話づくりが上手いなあと思いました。
「私 雅生さんのこと ぜんぜん分かってなかった…
大事な人の音を聞けないことが こんなにつらいと思わなかった…」
平山飛鳥「金魚奏 第2巻 (花とゆめCOMICS)」(ふじつか雪・白泉社花とゆめコミックス)P103より