猫SF
teatreeさんとこの2008/03/10のエントリを読んでいたら、自分の好きな本で猫の出てくるSF・ファンタジーが気になってきたのでメモ。特に私は猫スキスキーではないですが、好きな本に描かれている猫は可愛いと思います。
残念ながら入手困難なものもあります。
- 「ねこのめ三部作」(小林めぐみ・富士見ファンタジア文庫)
猫SF、といえばこの作品というのを最初に思いつけなかったが、たぶんこれが一番猫猫してて好き。なんたって猫が主人公ですから。
猫型生体機械のジゼルは、深窓のお嬢様、なつめに「世界」を見せるため、外の世界を出歩くことを決意した。それには、ちょと意地悪ななつめの兄、アスラの力を借りなくてはならないのが屈辱だが……がまんがまん。猫のジゼルがかもしだす特有のさらっとした雰囲気が、この世界を彩ります。
入手しにくいかもしれませんが、最近、復刊.comで入手できるようになったかも。
- 「夏への扉」(ロバート・A・ハインライン・福島正実訳・早川文庫SF)
冬になると、夏への扉を探す猫のピート。彼と同じように「ありえない解決策」を求めて、主人公は歩き始める……。猫は比較的脇役ですが、存在感は大きい。今を思えば古臭い言葉もあったりもしますが、それはそれで楽しめる、翻訳SF初心者にもおすすめな一冊です。
- 「星の海のミッキー」(ヴォンダ・N・マッキンタイア・森のぞみ訳・早川文庫SF)
猫のミッキーといっしょに、宇宙へ飛び出した一人の孤独な少女。宇宙ステーションでは、ミッキーを飼うことは禁じられていたため、こっそりと散歩に連れ出すが、困ったことになってしまう。
最初、翻訳の方が森望さんだとは気づいてなくて驚いた。猫と少女が好きならぜひ読んでほしい、可愛らしいけどしっかりSFしている作品です。
有名な輪廻転生・SF少女マンガですが、過去生が語られる中にでてくるキャーという名の巨大ぬいぐるみのような異星人ペットがめっちゃくちゃ可愛いのです。
後藤隆之さんがキャラクターデザインのアニメ版のキャーがまたふかふかしててだきかかえられたい……お昼寝したい……という出来なのです。ぐふ。(「ぼくの地球を守って Vol.4 [DVD]」のイメージ・ビデオでキャーが出てくる)