読了本
- 「サンシャイン&ヴァンパイア〈上〉 (扶桑社ミステリー)」ヴァンパイアなどの魔物と人間が地域的に戦っていて、魔法もあるけれどバスも走っている世界。小さな街のコーヒーハウスのパン職人、サンシャインがヴァンパイアに捕われて危機一髪!しかし、一緒にとじこめられたそのヴァンパイアは、なぜかひどく弱っていて、彼女を傷つけるつもりはないみたいで……。サンシャインの秘めた力が呼び覚まされる時が来た!というよりは、もっぱら日常描写が長くて面白いです。ヴァンバイアもののロマンチックさが苦手なので避けていたのですが、「パンがすごいよ!」(笑)という話を聞いて、手に取ってみました。(→ゆめのみなとさんのReading Diary-MEMOの感想)確かに、これはひきこまれる。上巻は、とにかく現実世界に普通に「魔物」が住んでいる、という世界の説明、というかほーら普通でしょ、という語りがうーんとされる。多少冗長なほどだけど、それがあってこそ、後の出来事が映えてくるというものです。扶桑社文庫って初めて読んだけど、こんな創現推理文庫っぽいのもあるんだなあ。女の子の一人称だけど、色ぼけしてない、しっかりと自立して生きていこうとしていて、自分をかわいそがったりしない子なので、うんうん、と読んでいけます。 「ニューヨークの魔法使い <(株)魔法製作所> (創元推理文庫)」が比較的近いかな。こっちの方は今のところはかなり恋愛薄いですが。そして、パンですが(笑)、私は多分食べ物の中ではパンと飲茶が一番好き、というくらいのパン好きなので、パンの出番に期待していたのですが……くっ。下巻でもっとでてくるんだ、きっと……。でも、上巻での名前だけのお菓子も実に上手そうで……《バター最大限界》たべてー!なんだかしらねーけど食べてー!
「だが、きみはわたしを信じることができるか?」
「サンシャイン&ヴァンパイア〈上〉 (扶桑社ミステリー)」(ロビン・マッキンリイ・藤井喜久枝訳・扶桑社ミステリー)p369より
- 「LaLa DX (ララ デラックス) 2009年 03月号 [雑誌]」今回は新人がなかなかぐーでした。
「うちのポチの言うことには」(橘裕)新シリーズ。ツンデレ下僕ものか……。
「誘惑の魔法」(林みかせ)ちょっと絵柄変わりましたね。婚約者もの。人気があればシリーズ化、というパターンぽい。
「笑うかのこ様」(辻田りり子)今回はオカルト系妄想の人たち。でも、楽しそうなのでよい。
「赤髪の白雪姫」(あきづき空太)おおっ、ラストで、きちゃいました!これ三巻にいれるよね!ね!
「てっぺん!」(槻宮杏)あ、やっと兄貴設定が復活(笑)。
「フライングバニィ」(ふじつか雪)先生と生徒もの。これけっこう好きです。
「With!!」(斉藤けん)修行が足りない八坂くん。母親がかわいそうで見てられない。
「梅若捕物帳」(一ノ瀬かおる)絵はきれいだけど、ストーリーはパターン通りで意外性がなかった。
「ミニドラゴンに甘い詩」(桐島のい)ミニ男の子とでかい女の子の恋愛もの。女の子がほぼひとこともしゃべらないままクライマックスを迎えるのがよかったと思う。女の子の気持ちより、主人公の気持ちに集中できたから。
「さるコン」(石原ケイコ)とにかく絵が上手い!輪郭が魅力的です。猿のように身軽な女の子が秘密を守るために七転八倒する話。話もよかった。これは期待株。
「暴君バンビーノ」(なみの)有名なこわーい男の子に「可愛いあなたが大好き」と告白してしまった女の子。びびって謝りにいったのだけれど……。今月はこれが一番面白かった。やっぱりツンデレの威力?(笑)
「ノンシュガー&ストレート」(神立くみこ)無口で無愛想な忍足くんと一緒の係になった女の子の苦労とは……。絵がきれい。話もなかなか。