なまくらどもの記録 ver.2

読了記録(節操無しエンタメ系)

読了本

  • とらドラ!〈9〉 (電撃文庫)」怒涛の修学旅行の後。大河はまだ学校に来なくて、竜児はノイローゼ気味。竜児をあたたかく(笑)見守るクラスメイトとゆりちゃん。大河が何事もなかったかのように学校に復帰するが、それだけではもちろん終わらない。彼らの想いの行く先は?やっと、みのりんが思い切ってくれてよかった。……私は最初から最後までみのりんしか見てないのか(笑)。大河もがんばってるし、逃げなかったからエライけど、竜児はちょっとだめなコドモにしか見えないなー……。

「ずっと、ずーっと、ず――――――――っと、私は、ただ今の自分を、否定しているの。」
大河「とらドラ!〈9〉 (電撃文庫)」(竹宮ゆゆこ電撃文庫)p118より

  • コブの怪しい魔法使い―(株)魔法製作所 (創元推理文庫)」ニューヨークには、実は「魔法」を売る会社が存在していて、妖精やら奇妙なものがたーくさんいた!というシリーズ第四弾。コブに里帰り中のケイティは、町の妙な噂を聞く。このあたりは魔法の力が薄いはずなのに、とおそるおそる会社に聞いてみたところ、やはり魔法使いがいるらしい。もしかしたらオーウォンがくるかも、とどきどきして待っていたら、来たのはガーゴイルだった。がっかりしつつも調査を続けるケイティの側に、魔法使いがやってきて……ケイティの故郷で魔法戦争勃発!?ファンタジー要素満載だけど、日常的な視点が常に入るのでそこが笑えるコメディ。もちろんラブもあるよ!というシリーズの続き。楽しみにしていましたが、やはりその期待に応えてくれました!オーウェンの眼鏡万歳!……はおいといて、今回はケイティの故郷が舞台、ということで、個性豊かなケイティの家族がうろちょろするストーリーでした。特に女性陣がぶはぶはわらかしてくれます。いつものケイティの現実的な目線もいつもどおりなので、魔法があっても、現実では結局ティーンエイジャーのように木に登って家をこっそり出たりしなくてはいけなかったり、汚れた服はかってに元に戻ることはないし、とかいうのがまたリアリティあって面白い。「魔法戦争」といっても、どこかばかばかしいのがものすごく楽しい。そして、やはりオーウェン様の魅力ですね。よれよれになるほど魅力を発揮するというオーウェンがたまらんです。それでいてシャイなのがもう。映画化が決定したそうですが、オーウェンはどうなるんだろう……これだけ読者の想像ふくらまされるとなあ……。特に大人の女性、ふだんファンタジー読まない方にもおすすめです。

「それにこれ、善対悪っていうより、善対うっとうしい連中って感じだわ。」
ケイティ「コブの怪しい魔法使い―(株)魔法製作所 (創元推理文庫)」(シャンナ・スウェンドソン・今泉敦子訳・創元推理文庫)p370より