読了本
- 「幽霊は行方不明―Dear My Ghost (角川スニーカー文庫)」実は幽霊が見えて、かつ女の子の幽霊が常にそばにいる高校生が、殺人事件に巻き込まれてしまうお話。富士見ミステリー文庫のような軽いテンポで進むけれど、魔除け猫の存在意義とか幽霊の正体とかが最後までなかったのはシリーズ前提だったからなのかなあ。残念ながらこのシリーズは今のところ続いていないのでそのあたりがものたりなかった。特に女の子の幽霊の正体を知りたかった。私は彼の母親だと勝手に予想しているんだけど……だめっすか。本編は、幽霊を証人として利用したり、幽霊を追いかけたりと、幽霊が見える、幽霊が味方ならではな道具がよかったです。この設定で日常の謎ものとかにすると面白そうな気がする。「ハートブレイク・レストラン (光文社文庫)」があるか……。いえいえ、学園モノでどうっすか。
後記・つ・続きでてたんだ!「幽霊は身元不明―Dear My Ghost〈2〉 (角川スニーカー文庫)」「幽霊は生死不明―Dear My Ghost〈3〉 (角川スニーカー文庫)」
- 「聖ペテロ祭の殺人 (現代教養文庫―ミステリ・ボックス)」修道士カドフェルシリーズ四作目。聖ペテロ祭の始まりの日、一人の商人が殺された。事件はそれだけに収まらず、それからも続く。商人の姪がどうやら鍵を握っている?ラストにかけてが面白かった。特に、修道院長が最後に丸くおさめるのが楽しい。にしても、ずっとこーゆー若者らぶをいれていくのかしら。ワンパターンになりそうなのでやめてほしい。カドフェルのらぶなら大歓迎だけどー。