なまくらどもの記録 ver.2

読了記録(節操無しエンタメ系)

読了本

  • ソロモンの犬」ヘタレ大学生の秋内は、知人の息子の交通事故を目撃してしまう。彼は「殺された」のか?んまー、これもまたすごいヘタレくんですなあ、という主人公が、なぜか変人動物先生の間宮には態度がけっこうでかいところがちょっと面白かった。動物の生態から、全てを語る間宮先生がとても変人でそういうのが好きな人にお勧めです。このひとはなかなか読みやすかったので他の作品も読もう。

「神がいつもいることをいつも願っている状態に、自分の心をとどめておくことにしているんだ。クリスチャンだろうが何だろうが、それが人間にとって一番いいかたちなんじゃないかと思ってね」
間宮「ソロモンの犬」(道尾秀介文藝春秋)p183より

  • 鬼ヶ辻にあやかしあり (ポプラポケット文庫)」困ったことがあれば、鬼ヶ辻に行き、白蜜姫に会えばいい。そう聞いた町娘のおたみは、火付けの罪で捕われた兄のため鬼ヶ辻を尋ねた。ダークヒロイン、白蜜姫のデビュー。白蜜姫、くろーい(笑)。まっくろ、しかも確信犯だし。うわー。こんなんこども向けありなんだー。地獄少女が受けるんだから、これもありなんだろうなー。二星天さんのイラスト目当てで読んだのですが、もののけがいろいろ出てきそうで面白そう。2巻も楽しみです。

「その不自由さが妙に楽しいのじゃ。それに、ふふふ、手あたりしだいに魂を狩れたのでは、逆におもしろみがないやもしれぬ。そうは思わぬかえ?」
白蜜姫「鬼ヶ辻にあやかしあり (ポプラポケット文庫)」(廣島玲子・ポプラポケット文庫)p136より

  • 彩雲国物語 黒蝶は檻にとらわれる (角川ビーンズ文庫)」よいよラストスパートに入ってきたようで、がらがらと今までのものが崩れ落ちていく様が見事。わりとトンデモな設定だよなー、とあらためて実感した。そこを軽妙な会話で楽しく読ませてくれていた作者が、冗官編あたりから自分でそこってトンデモだよね、と言い出して、ここにきてがらっとまたキタ感じでした。ただ、私の好みからはずれてきてるんですよね……残念ながら。借りて読むぐらいがちょうどよくなってきました。予約待ち数が多いのでちょっと辛いんだけども。

「ええ。それでこそ、紅家の女よ」
百合姫彩雲国物語 黒蝶は檻にとらわれる (角川ビーンズ文庫)」(雪乃紗衣角川ビーンズ文庫)p194より