読了本
- 「世界画廊の住人 (幻狼ファンタジアノベルス)」錬金術者見習いのセツリは、この世界では珍しい「画家」と出会ってしまった。彼はセツリのことを、「世界画廊の管理人」だと言うが……。世界に隠された秘密を、セツリは解きあかすことができるのか？ことばにこめられた力、そして絵に込められた謎。絵の中に物語があるのは、本の中の物語と似ているなーと思って読んでいたのですが、きたきた！ファンタジー的に楽しめました。会話などのとぼけた風味もこの作者のよいところとして好きです。
たとえ壁の向こうであろうと、同じ屋根の下に妙齢の女性が眠っているとなると多少は気分が落ち着かない。その妙齢の女性が情緒不安定な殺人者となれば、なおのことだ。
「世界画廊の住人 (幻狼ファンタジアノベルス)」（栗原ちひろ・幻冬舎コミックス幻狼ファンタジアノベルス）p173より
- 「はかなき世界に、最期の歌を―宵月閑話 (トクマ・ノベルズEdge)」toi8さんがイラスト。大好きな祖母が密室で変死した。同じクラスの少し変わった娘に相談したら、彼女の家に招かれた。そうして知った祖母の死の真相はおそろしく哀しいものだった。 ホラーミステリ。こういうのも書くんだなあ。佐々原さんは、どうも私は男主人公が合わないのですが、これは女の子が主人公だったのでさくさく読めました。ホラーというか、過去の因縁とかの話が好きな人は楽しめるかも。ジャンルとしては「悪霊シリーズ」（小野不由美）が近いかな。
- 「愛玩王子―虹色の欠片 (ルルル文庫)」シリーズ第５巻はCD付き短編集＋ムックっぽいつくり。ファンブックに近いですね。短編は魔界が舞台でかつ主人公視点のものばかりだったので、他の人視点とかもほしかったなあ。短編ならでは、みたいなのがほしかったです。
