復刊・そばかすの少年

　「そばかすの少年 (光文社古典新訳文庫)」かつてのアメリカの古き良き時代、の自然と挫折と青春の喜びを描いた児童文学が復刊です。わーい。片腕が無い少年、「そばかす」が行き着いたリンバロストの森は恐ろしいところだけれど、とても美しいものでもあった。森の守人となった「そばかす」は、ある美しい少女と出会う。それは彼には不相応な恋の始まりだった……。この「そばかす」はむちゃくちゃいい子なのですが、片腕がないこともあり、迫害されて育ってきました。そんな彼がその美点にふさわしい扱いを受けても、いままでのトラウマはなかなか乗り越えることができなくて……というストーリー。リンバロストの森の植物や虫の美しさも見所です。続編の「リンバロストの乙女」は恋愛要素もあってもっと面白いのですが、こちらもおすすめ。竹宮恵子さんによってマンガ化もされています。