読了本
- 「ぱらどっくすティー・パーティー (講談社X文庫―ティーンズハート)」美少女転校生、ランがやってきた日から、後野まつりの周囲では不思議な出来事が連発。超常研も関わってきて、一層事態は混乱?皆川ゆかさんのデビュー作。イラストは佐藤まり子さん。なつかしー。しかも「キャプテンシステム」って、懐かしすぎる……。けっこう破天荒な内容なのですが、当時読者にひかれなかったのだろうか、これは。まだ長いシリーズの最初の巻。続きはどうなるんだろう。
カッコイイ!
こんなカッコイイ女の子、はじめて見る。いや、女の子だけじゃない。男の子でもこんなにカッコイイ子は見たことない。
「ぱらどっくすティー・パーティー (講談社X文庫―ティーンズハート)」(皆川ゆか・講談社X文庫ティーンズハート)p91より
- 「ヘクセ〈上〉―オルデンベルク探偵事務所録 (C・NOVELSファンタジア)」「ヘクセ〈下〉オルデンベルク探偵事務所録 (C・NovelsFantasia く 2-10)」「ひとでないもの」が多く働く探偵事務所に、研究員として働いている人間の青年が主人公。探偵事務所の調査員が保護者となっている少女に恋をしてしまった彼は、彼女に告白するが、彼女は「恋って何」状態。魔女の死の原因の調査だったはずが、下巻は主人公の過去がメインに。シリーズは三作とも主人公が違います。でも、だいたいパターンは似ているような気がする。主人公には隠したい過去があり、それが次第に顕わになっていくというところと、主人公の雰囲気が似ていると思う。せっかく主人公を毎回変えているんだから、もう少し違う性格にしてみたらどうだろう。面白くないわけではないのがもったいない。違うシリーズなら、違う雰囲気かもなー。ヨーロッパの香りと、事務所のみんなの仲の良さと悪さはとてもよいです。ちょっと違うけど、「バンダル・アード=ケナード」が好きな人は楽しめるかもです。私は特に二巻目の「ヴァンピーア―オルデンベルク探偵事務所録 (C・NOVELSファンタジア)」が良かった。ミステリ的にびっくりでした。
- 「ふちなしのかがみ」都市伝説などを題材にしたホラー・ミステリ短編集。後味が苦くなくてさらっとしていました。タイトル作にはびっくりした。そうくるか。
- 「七夕ペンタゴンは恋にむかない (ガガガ文庫 い 1-3)」幼い日を一緒に過ごした幼なじみ。五人はずっといつも一緒だと信じていたが、そのうちの一人が転校。高校生となった今では、一人以外はみんな自分に冷たい気がする……。ううう、そんな展開?しかもペンタゴンにしてはあの子への矢印がない……。ちょっとこれは自分的にはだめでした。こういう優柔不断な主人公はいらいらする。せめて男友達にはもちっと誠実になれ。
- 「私日和 1 (マーガレットコミックス)」あまり続いていない短編集。「13さいのアイデンティティ」が好きかな。あまり美人とは言えない女の子が、同じ髪形、似た名前の友だちと比較されるされることを嫌って……というお話。白泉社系が好きな人に好かれそうな感じ。
- 「もっけ(9) <完> (アフタヌーンKC)」最終巻。1巻とばして読んでしまったようだ。でもまあ、お姉ちゃんが主役だったような終わり方でよかった。それと、じいちゃんが最後まで生き残ってくれてよかった……!死ぬんじゃないかとちょっとびくびくしていました。