なまくらどもの記録 ver.2

読了記録(節操無しエンタメ系)

読了本

  • 復讐の誓い (クロニクル千古の闇 5)」オオカミの言葉がわかるトラクと、トラクを「兄貴」と慕うオオカミのウルフ、そしてトラクの友達レンたちの古代冒険ファンタジー。前は海が舞台でしたが、今回は深い森が舞台。ト・ラ・ク……お前はほんとに懲りない奴だなあ……なんか毎回トラクが「大切なひとを信じられなくて」間違いを犯しているような気がー。いや、面白いんだけど、トラクのダメっぷりがなんとも。ウルフが「気付いて」しまったのがもうドキドキもんでした。黒いの、よくやってくれた。ありがとうよー。あと、フィン=ケディンは本当にいいなぁ。最初はトラク目線だったのでやな親父なのかと思っていたんだけど、この数巻、めちゃくちゃいい人かつ有能ではないか!と思っている。(だからこそ、メインストーリーになかなか出てこれないんだけど(笑))番外編のフィン=ケディン視点とかあったらすげー読みたい(笑)。シリーズタイトルから、暗い話なのかな?とか思われそうですが、トラクのだめっぷりとウルフの可愛さ、レンとフィン=ケディンのむくわれなさにやきもきする話です(笑)。大人にもおすすめ。オオカミ目線があるのも特筆すべきことですね。オオカミ好きには絶好です。

「確かなことなど、どこにもないのだよ、トラク。おまえに勇気があるなら、おそかれ早かれその事実に直面するだろう」
フィン=ケディン「復讐の誓い (クロニクル千古の闇 5)」(ミシェル ペイヴァー・さくま ゆみこ訳・評論社)p406より

  • 封殺鬼 鵺子ドリ鳴イタ (5) (ルルル文庫)」「鵺子ドリ鳴イタ」最終巻&ドラマCD付き。14歳の当主、桐子が主人公の、昭和初期の激動の前の時代を舞台とした伝奇シリーズ。ラストはシリアスで終わった感じでした。全体的には、あまり真剣でない伝奇ものの登場人物とは思えない、気の抜けた武見志郎と、何百年も生きているあっかるい鬼の聖が一気にコメディに空気をもってってくれるので楽しんで読めるシリーズです。桐子は全面的にツンデレなので、そのあたりが好きな方にもおすすめです。前シリーズはありますが、読み始めるにはルルル文庫だけで大丈夫です。ドラマCDは桐子の乙女修行。相変わらず聖はアホだなあ……。
  • 白銀の民 (講談社X文庫―ホワイトハート)」白銀の民と呼ばれた者たちの力は既に消えかかっていたため、保護対象となっている世界。かの者の末裔と思われるイオは、海賊に襲われ奴隷として売られそうになるところを助けられた。イオは海賊に復讐を誓うが……。うーん、なんか状況説明で話が流れているような気がして、気持ちがついていかない。残念。