なまくらどもの記録 ver.2

読了記録(節操無しエンタメ系)

読了本

  • プリンセスハーツ~初恋よ、君に永遠のさよならをの巻~ (ルルル文庫)」アジェンセン大公夫妻は、実はある契約のもとに協力関係にある仮面夫婦。賭博祭はいよいよ終盤、ジルの元に戻ったルシードはジルをも唖然とさせることをいい放ち、予想外の展開に……。いやー、賭博祭ばんざい!と言いたくなるような展開でした。すげー!賭博祭!悪魔のように頭の良いジルと、天然だけど人をひきつける能力のあるルシードのそれぞれの力で困難を乗り越えていくシリーズですが、今回はルシードのターン!ラスト近くのいちゃいちゃにももんぜつしました。こ、これ、外で読んでなくてよかった……!(笑)少女小説ではなかなか類を見ない、政治をテーマにした小説ですが、ラブコメも絡めて面白く仕上げています。おすすめです。

「勝利とは、たったひとりの勝利ではない。なぜなら、幸福な人とはいつも完全に一人ではないからだ」
ルシード「プリンセスハーツ~初恋よ、君に永遠のさよならをの巻~ (ルルル文庫)」(高殿円小学館ルルル文庫)p224より

  • アニスと不機嫌な魔法使い4 (HJ文庫)」アニスたちはジークの実家にお邪魔することになった。楽しい旅行にアニスの調子は上りっぱなし?今回はアニスの妄想はちょっと控えめだったかなあ。どうもシリーズ打ち切りが決まったみたいです。あまり類を見ないファンタジー世界での妄想コメディだったので、もうちょっと楽しみたかったのですが……残念です。アニスは、「物語」を楽しむことができる少女なのが、私がこの話を好きな理由なのかなあと思いました。最近、「本」をテーマにした小説がライトノベルではやっているみたいなのですが、そういうのよりも、このアニスのシリーズの方が、「物語」への愛情を私は感じてなりません。あ、「ラノベ部 (MF文庫J)」は愛を感じましたよ?

『竜の花嫁……あなたは所詮、神の道具なのですからね』
アニスと不機嫌な魔法使い4 (HJ文庫)」(花房牧生ホビージャパンHJ文庫)p199より

 後記・……そうか、アニスって、「赤毛のアン」だったのか!あの妄想っぷり、夢見っぷりはただごとじゃないもんね。で、シドがマリラで(笑)、マシュウはがちょうさん。ダイアナは当然日記友達〜。アニスの方が可愛げあるけど、とってもそんな感じがしてきました。

  • モンスターズ・イン・パラダイス〈3〉 (新書館ウィングス文庫)」カートが行方不明になり、ジョエルは一所懸命探すが見つからない。ミリシャに彼の故郷を聞くことができたが、彼女も問題を抱えていて……。シリーズ最終巻。カートたちが主人公とはなかなか言いづらい展開だったけど、めぐるめぐるところは面白かったです。クラウスはひどい奴だなあ……まあ、そのぐらいテキトーじゃないと辛いか……彼を好きになってしまった人は辛いっすね。

「でも、どんなことにも絶対はないんですわ。完璧を求めれば何も得られません」
ミリシャ「モンスターズ・イン・パラダイス〈3〉 (新書館ウィングス文庫)」(縞田理理新書館ウィングス文庫)p217より