読了本
- 「灰かぶり猫と半月の騎士 (コバルト文庫)」宿屋で働いていた女の子、キーリアは「神依姫」となってほしいと請われ、修行の日々が始まった。貴族との対立はキーリアを窮地に立たせる。新人デビュー作。後半は、表紙からはとても想像できないダークな展開だった。ラブ甘なんてとんでもねー(笑)。この話の主役はある意味この人だなーと思ったくらい印象が強かったです。その分、ちょっとヒーローのロトリックの影が薄いのはご愛嬌。なかなか面白かったです。あ、ちょっと言葉づかいが貴族なのにくだけすぎなところがあるのが惜しいと思いました。
- 「迷い猫オーバーラン! 2 拾わせてあげてもいいわよ!?(集英社スーパーダッシュ文庫)」わがままお嬢様、梅ノ森千世のターン。千世は前からサークルやるだのいってストレイキャッツの営業の邪魔をしていたが、誰に入れ知恵されたのか今度は……!えー、誰かちゃんと言ってやれよ〜と悲しくなってきてしまいました。あと、どうしてもハルヒを思い出してしまう。一巻よりは落ちるかなあ。乙女さんと希ちゃんは好きなのですが、あまりツンデレっぷりを楽しむ人ではないので、三巻読んで考えます。
- 「偽りのドラグーン (電撃文庫)」亡国の王子、ジャン・アバディーンが出会った浮世離れした少女の正体は?竜は女の人型をとる世界で、「竜など非現実だ!」という宗派と戦うというストーリー。これを宗教にしてしまうのはなかなか面白いなあ。竜はなんでみんな女なのかが不思議だった。あんまり女という人格で考えたことなかったから。今のところ、「素直」以外「竜だから」というところが表現されていない気がするので、もっと「人間じゃねえ、こいつら!」ぽいところが表現できると、面白くなるかと思います。そのためには女って制限はいまいち難しいかもなあ……竜だからなのか、女だからなのかが区別付かないから。まあ、面白くするためでしょうが。ラストのティアナちゃんの理由はちょっと薄弱だなあと思いましたです。はい。でも全体的にはミステリ要素もありで、なかなか面白かった。
時々、彼女は嘘をつく――まるで人間のように。
「偽りのドラグーン (電撃文庫)」(三上延・電撃文庫)p226
- 「ギャルゲヱの世界よ、ようこそ! disc2 (ファミ通文庫)」ギャルゲーの世界が現実世界に侵食してくる世界に生きている彼ら。「ギャルゲーの登場人物」な女の子の気持ちは?現れた「本当の幼馴染」に理恵はとまどいを隠せない。なんか不自然だと思ったら、彼女がなぜ彼にそこまで固執したかがよくわからなかったことが気になっていたのか。あの偏執的なところは、自分の身の安全がなかったから、なのかなあ。他の人に助けを求めるよりは、なぜ彼だったんだろう。ちょっと不思議……。一巻の方が面白かったので残念。高橋さんはむちゃくちゃカッコ良かったし、後まで態度を変えないのは素晴らしいですね。一貫している。