なまくらどもの記録 ver.2

読了記録(節操無しエンタメ系)

読了本

  • ソードアート・オンライン (2) アインクラッド (電撃文庫)」クリアしない限りログアウト不可能なVRMMORPGに取り込まれたユーザーたち。攻略組ではなく、後方にいる女の子たちとキリトの短編集。中層のひとたちについて書きたかった、という気持ちがよくわかるストーリーたちだった。特にラストの話は反則(^^)一巻のラストがだめだった人でも、二巻は読むことをおすすめします。

 えっと、じゃあ、せっかくクリスマスだし、歌を歌います。
ソードアート・オンライン (2) アインクラッド (電撃文庫)」(川原礫電撃文庫)p347より

  • いきなりケモノ姫 聖騎士の葛藤 (B’s‐LOG文庫)」動物になってしまう呪いをかけられてしまった一行は、ようやく王と再会するが……。 どうも剛しいらさんはこうあっさりした話ばかりだなあ……悪いんじゃないけど、濃い物語を欲しい人にはちょっと違うというか。まあこういうのがおいしい時もあるんだけどね。今回はちょっとインターバル的な感じで。次からが逆襲編かな?
  • ぶたぶたの食卓 (光文社文庫)」ピンクのぶたのぬいぐるみ、山崎ぶたぶたが登場する、今回は食べ物にまつわるお話。食べ物はいいね……!すごくこの話に合っていると思います。ぶたぶたさん、食事に凝ってそうだもん。ただのハートフルな物語ではなくて、ちょっと苦い味があるのもよい。なんとなく、光文社文庫の方が私の好みのような気がする。

「心の病の人たちは他の人より大きな勇気やエネルギーが必要になる。他の人が普通にできることができないのがもどかしくて哀しい。でも、テコみたいなもので、力をそんなに使わなくてもやる方法が絶対にあるんです。それに気づくのがほんの少し人より遅いだけなんです。」
ぶたぶたの食卓 (光文社文庫)」(矢崎在美・講談社文庫)p170より

  • 笑うかのこ様 第3巻 (花とゆめCOMICS)」人間観察には、まず自身が孤独であること、を信条としている中学生、かのこのお話。毎回転校した先で、という変わったやり方をしていたシリーズの最終巻。中学卒業と同時にあることを両親に告げられたかのこは……。ひねくれものな私のツボをまっすぐデッドボール☆という感じのシリーズだったけど、最終巻か……と思っていたら、高校生編をやるそうです。よかったー。この四人はなかなかよいと思うので、ストーリーでもやっていけるのではないかと思います。かのこも最初からはだいぶかわったなーというのがよく伝わってきました。最初、最終回を雑誌で読んだときは、ちょっといまいちかなーと思ったのですが、ツバッキーの回が入っていたのをはじめて知りました。これがあるとないとではだいぶ印象が違います。意外と熱血なことを平気で言うかのこは痛快です。

「『普通』に考えて先が予想出来るような 安心して傍観していられる小さい世界ならいらない
 黙って見てるだけじゃ置いてかれるような 広い世界に私は行くよ
 その方が面白いからね!」
かのこ「笑うかのこ様 第3巻 (花とゆめCOMICS)」(辻田りり子白泉社花とゆめコミックス)p175より