なまくらどもの記録 ver.2

読了記録(節操無しエンタメ系)

「2010年 このファンタジーが良さげ・・・」参加

 [鎧] Leon's Armor Shopさんが企画されている、トラックバック企画「このファンタジーがよさげ」に参加します。

・2009年内に出版されたもの(*)のうち、個人的なベスト3(1〜2冊でも可)のタイトルと著者名
・締め切りは1月末まで
・ジャンル特定が難しいものもあると思いますが、「ファンタジーと思ったものがファンタジー」の方向で
トラックバックに限らず、コメントで寄せられたものも集計の対象に致しますので、blog を利用していない方もお気軽に!

 [鎧] Leon's Armor Shop【トラックバック企画】2010年 このファンタジーが良さげ・・・より

 ……今年はなっかなかファンタジー的に豊作でした。(にこにこ)その分選択に迷った。

一位 「ミストボーン 霧の落とし子」全3巻(ブランドン・サンダースン・金子司訳・早川文庫FT) 
ミストボーン―霧の落とし子〈1〉灰色の帝国 (ハヤカワ文庫FT)ミストボーン―霧の落とし子〈2〉赤き血の太陽 (ハヤカワ文庫FT)ミストボーン―霧の落とし子〈3〉白き海の踊り手 (ハヤカワ文庫FT)
 <終の帝国>では、スカーと呼ばれる民が蔑まれ差別されていた。スカーの反乱一味に仲間入りした少女、ヴィンは貴族の子女と偽り、密偵の仕事にはげむ。三部作中の一部の完結編。
 ブランドン・サンダースンの前作のラストの怒涛の展開がとてもよかったので期待して、全巻買ってから読み始めたのですが、ほんっとに怒涛の展開だ!一巻はそうでもなかったのですが、ラストにかけての面白さといったらたまりませんでした。これがファンタジーか関係なく、今年のベスト作品です。続編が二月から刊行される予定です。やったー!

二位 「世界画廊の住人」(栗原ちひろ幻冬舎コミックス幻狼ファンタジアノベルズ) 
世界画廊の住人 (幻狼ファンタジアノベルス)
 錬金術者見習いのセツリは、この世界では珍しい「画家」と出会ってしまった。彼はセツリのことを、「世界画廊の管理人」だと言うが……。世界に隠された秘密を、セツリは解きあかすことができるのか?ことばにこめられた力、そして絵に込められた謎。絵の中に物語があるのは、本の中の物語と似ているなーと思って読んでいたのですが、ファンタジー的にとてもヒットでした。おすすめ。

三位 宵山万華鏡」(森見登美彦集英社
宵山万華鏡
 今日は宵山様のお祭り(祇園祭)。バレエ教室の帰りに宵山様に寄ろうとした姉妹は、不思議なものを目にしてしまう。宵山様はずっと終わらない?ある一夜をぐるぐると綺羅綺羅しい万華鏡のように描いた作品集。表紙のように、柔らかい色遣いなのに、宵のように闇が後ろに隠れていて、恐ろしい。それが延々と続いていく怖さと綺麗さ。現代のファンタジーとしておすすめです。