なまくらどもの記録 ver.2

読了記録(節操無しエンタメ系)

読了本

  • 横柄巫女と宰相陛下 肖像のない王女 (ルルル文庫)」隣国の王女が実は留学してきていた?彼女を追う任務を帯びたノトだが、実は彼女は……。ラストは……ええ、もう!?という気持ちでした。意外とカノン決断早いな。もとはそういうキャラだったけど。すごいなあ。犬たちの不審な動きの理由も明かされて、裏も進行中っぽい。他国との関係も出てきて、だいぶ話が輻輳してきた。これから楽しみです。六か月連続刊行の二冊目。少女小説ではなかなか波に乗っているシリーズかと思います。最初の巻と、その後ではだいぶ色が違います。悪役の単純さに最初はあきれていたのだけれど、次第に他の部分が面白くなってきました。
  • 決戦のとき (クロニクル千古の闇 6)」人類が農業を発明していなくて、まだ狩猟でだけで生計を立てている時代のヨーロッパが舞台。オオカミの言葉がわかるトラクと、トラクを「兄貴」と慕うオオカミのウルフ、そしてトラクの友達レンたちの古代冒険ファンタジーの最終巻。最後まで、トラクはトラクだった……!(笑)もー、トラクはダメ男くんでなにかやるとたいてい裏目に出て、一人で何かしようとするとつかまったりで結局レンやらウルフがいないと何もできないんだなー。(でもそうするとレンとウルフが活躍できて嬉しい。特にウルフ。)今回もウルフがかっこいー!きゃー!と一人で叫んでいました。あんなことになったのにダメ兄貴を助けるウルフがたまらなくステキ……!レンもがんばったねえ。そして、実力はあるのに、自分が助けちゃうと話にならないからか、常に不遇なフィン=ケディンはラスト……ちょっとはむくわれたね!(ちょっと涙ぐんでしまったよ)あ〜ん、ほんとにフィン=ケディン視点がよみたい〜!二次創作する人の気持ちがちょっとわかったしまった。フィン=ケディン分が足りないよ〜(笑)。雪の冷たさや、ここではないどこかのしっかりとした生活描写がよく伝わる物語でした。「精霊の守り人」レベルの描写を求める人であればおすすめです。あ、ダメ男くんに耐性がある人であれば(笑)。最初はこどもだから許せたけど、何回も毎巻同じこと繰り返すトラクにはあきれたけど、ウルフとレンとフィン=ケディンのおかげで最後まで楽しく読めました。ハードカバーはちょっとしきいが高いだろうけど、面白いです。おすすめ。