なまくらどもの記録 ver.2

読了記録(節操無しエンタメ系)

読了本

  • 黄金の狩人1 (道化の使命) (創元推理文庫)」「黄金の狩人2 (道化の使命) (創元推理文庫)」「ファーシーアの一族」シリーズの続刊。前シリーズを先に読まないといろいろネタばれです。今は隠遁生活を送るフィッツは、養い子の成長だけが生きがいとなっていた。そこへ訪れる来客たちは、フィッツをまた王宮へと導く……?狼と深い絆を結んでいるフィッツはすっかりダウナー(笑)。三十ちょいだろうに、既に老人気分です。狼は老いていても狼らしいところがステキ。最初の巻は、一巻まるごとフィッツのうだうだで終わっちゃった(笑)けど、二巻は養い子おいてフィッツが外界に出ていくので面白かった〜。狼ステキ〜!軽く嫉妬して軽口たたくところなんてたまらなく好き〜。たまらんです。「クロニクル 千古の闇」のウルフもいいけど、こっちのが大人VS大人(ただし根暗)って感じでよいです〜。養い子は私的にはいまいちだったので、出番少なくてラッキー(笑)。フィッツは本当にマイナス思考で、更にすさまじい教育受けてきたのである一面があったりするのだけれど、そこを支える狼と道化がいいなあ。そして、フィッツの苦悩もなぜか快感なのがこのシリーズの不思議なところ。今年のファンタジーベストに入ることうけあいです。(^^)

「苦痛だな。ファーシーアの一員であることは、おれにとって苦痛をしか意味しない。苦痛。そして使役されることだ」
フィッツ「黄金の狩人2 (道化の使命) (創元推理文庫)」(ロビン・ボブ・鍛冶靖子創元推理文庫)p126