読了本
- 「ビリオネアガール(1) (アフタヌーンKC)」デイトレーダーとして資産170億円を持つ18歳の少女、紫と知り合った大学生の恵。世間知らずなところのある紫と、デイトレーダーとしての紫の二面性が面白い作品でした。
- 「男子☆弁当部 オレらの友情てんこもり弁当 (ポプラ物語館)」常にクールだけど料理のできるソラ、女の子っぽい可愛らしいタケル、お調子者の転校生のユウタ。三人が何の因果か「男子弁当部」を結成?栄養管理士の母親を持つソラがいるために、栄養もある弁当をつくるというところがしっかりしてるなーと思う。かといって難しい数字とかはなし。
- 「影法師」今や家老となった勘一は、かつての友であった彦四郎の不遇の死を思う。二人の少年時代では、彦四郎は常に彼らの中の一番の存在であったのに、ある任務から、それが逆転し始めたのだ。にょーわー。とちゅうまでは、ふんふん、今は成功した人が過去を思い出しているわけね?と思って読んでいたのですが、なんだこのミステリ!謎が解決していくむなしさ!全編通して、侍というよりは、昔の日本人にあった「潔さ」「代償を求めない真摯さ」のようなものが語られていました。そして出てくる出てくる大人がかっこいい!侍でない人もかっこいい。これは時代小説読みにもそうでない人にもおすすめです。休日の読書たんのうにぴったりでした。
「お前がその技を披露したその時から、その技はもはや必勝の剣技ではなくなる」
恵海「影法師」(百田尚樹・講談社)p147より