なまくらどもの記録 ver.2

読了記録(節操無しエンタメ系)

読了本

  • ミストクローク ―霧の羽衣― 1 新たな救い手 (ハヤカワ文庫 FT サ 1-9)」「ミストクローク―霧の羽衣― 2古からの声 (ハヤカワ文庫FT)」「ミストクローク―霧の羽衣〈3〉永遠(とわ)の大地 (ハヤカワ文庫FT)」三部作の完結編。元盗賊団のヴィンたちは世界の終わりを感じながらも、抗い続けてきた。そんな彼女たちに迫る<破壊>神の思惑は……。二巻まで読んだ限りでは、<破壊>神の思惑が全く読めなかった。そして、あまりにスプークがあまりにふびんで……テン・スーンとセイズドの活躍待ってます!(セイズドはムリかなあ……。)という感想でした。三巻、どこまでいったら盛り上がってくるの!と思ってたら雪崩来ました。きましたーが、自分的には、第一部のクライマックスが最も「雪崩」だったかなあ。すっごく驚いたし。三部は、ちょっと神の領域に入り過ぎて、現世の喜びとかが薄まってしまって、ちょっと近寄りがたい感じだった。でも、私の大好きな人が活躍(というか(笑))していて、面白かったです。こんなところに活きてくるんだ……みたいな。三巻の台詞じゃないですが、「全てに意味がある」と。また第一部から読み返したくなってきてしまいますよねー、これは。あの時代が一番みんな若くて、輝いて、不安だった気がするし。驚きがある物語が好きな方におすすめ。各部の三巻では相当な驚きが待っています。第一部はアクションが勝っていたけど、第三部ではミステリファンタジーが勝っていましたね。第三部は、各章の冒頭で重要なネタばらしも入っていて、うごご、と唸りました。あー面白かった。

 ……あ、実は赤毛の彼、可愛くなかったっすか?(笑)実は単純だったり……。

「外面では、諸君には笑っていてもらいたい。必要があれば、傲然と。もう終わりが本当にやってくるなら、諸君には笑って終わりを迎えてほしい。"生き残り"がわれわれに教えてくれたとおりに」
エレンド「ミストクローク ―霧の羽衣― 1 新たな救い手 (ハヤカワ文庫 FT サ 1-9)」(ブランドン・サンダースン・金子司訳・早川文庫FT)p232より

「ねえ、お願いだから……その本はしまってもらえない?」
ヴィン「ミストクローク―霧の羽衣― 2古からの声 (ハヤカワ文庫FT)」(ブランドン・サンダースン・金子司訳・早川文庫FT)p101より

 ひとつとして無駄ではなかった。どれも真実ではなかったが。
ミストクローク―霧の羽衣〈3〉永遠(とわ)の大地 (ハヤカワ文庫FT)」(ブランドン・サンダースン・金子司訳・早川文庫FT)p433より

 最初の巻は「ミストボーン―霧の落とし子〈1〉灰色の帝国 (ハヤカワ文庫FT)」。実は、どうしても見つからないのでまた買ってしまいました(笑)。それぐらい面白いからいいんだもん。
 ちなみに、私はハリウッド実写映画化を希望。合金術の説明が難しいかもだけど、アクションがかっこいい作品なので、ぜひやってほしい!