なまくらどもの記録 ver.2

読了記録(節操無しエンタメ系)

読了本

  • 恋物語の悪役をあなたに (RHブックス・プラス)」小説好きが高じて小説を書き始めた公爵令嬢が、バースを訪れた。彼女が探しているのは、小説の悪役のモデルになりそうな男性。ぴったりな伯爵を見つけたのだが、彼に観察していたことを気付かれて……。これはヒットでした!これが現代日本だったら、絶対BL書いてるよね!というダイアナがこの時代離れした率直なことをぽんぽん言うのが快感でとても面白かったです。相手役のエドモンドも、過去に愛人がいたりはしたけれど、元々親に特殊な育てられ方をしたために、美貌よりは知性が好みという変わった個性を持っていて、しかも読書好きという設定。本読みの習性(そこに面白そうな本があったら、たとえ触ってはいけないと言われても、読まずにいられますか……?)をよく心得ていらっしゃるエピソードも楽しかったです。

「つまり、ほかにもみだらな男性がうろついていて、一時的に付き添い人とはぐれたわたしは彼の奔放な欲望の餌食になりかねないとおっしゃっているのね?」
ダイアナ「恋物語の悪役をあなたに (RHブックス・プラス)」(マーガレット・ムーア・長澤栞訳・武田ランダムハウスジャパンRHブックスプラス)p67より