なまくらどもの記録 ver.2

読了記録(節操無しエンタメ系)

読了本

  • 聖者は薔薇を抱きしめて ヴィクトリアン・ローズ・テーラー (ヴィクトリアン・ローズ・テーラーシリーズ) (コバルト文庫)」本編は、ヴィクトリア朝時代の身分違いの恋愛を描いたシリーズですが、これは主人公クリスの親友のパメラが主人公な番外編。どうしよう、私パメラのこと好きすぎる……(赤面)!パメラは娼館で育った孤児だけれど、まだ店だしされる前に逃げ出し、クリスとともに仕立屋として独り立ちをしたうら若き美しい女性。世慣れてはいるけれど、作り笑いだけで過ごす毎日は辛すぎると思っている。そんな彼女が、やっと二人でいて安らげる人を見つけたのに、彼は彼女から心が離れていく?という展開で、とてもクリスのように素直に心を表すことができないパメラ、急に現れた人物に対して不審に思うことしかできない彼女が愛しくてなりません。そしてその彼女に対して、私はいつもあなたを信じている(あなたの中にある「私の親友」を信じている)と言うクリスとの関係が、とても好き……!そしてそして、イアン先生のどうしようもない(ハンカチ忘れるとか、どうよ!)ところも可愛くてなりません。なにもかもがたーまーらーん!ここでパメラの物語は終わりなのかなー。もっと読みたい〜!ぎゃー!となってしまいました。もーすげー好きだ。愛していると言ってもいい。(ごろごろ)

「パメラ――私は、あなたが好きなのですよ。嘘じゃない、みんな、あなたが好きなのです。あなたがすばらしい女性だから。いえ、たとえ、そうじゃなくても。あなたに幸せになってもらいたいのですよ」
イアン「聖者は薔薇を抱きしめて ヴィクトリアン・ローズ・テーラー (ヴィクトリアン・ローズ・テーラーシリーズ) (コバルト文庫)」(青木祐子集英社コバルト文庫)p233より

 このイアンの言葉を、「正しいもの」として受けいれることができないパメラが好きじゃー!!
 読んでいるときに思いついたのですが、「丘ミキ」みたいなイラスト集ぽいものをコバルト文庫から出してほしい。そしてそして、シリーズで描かれてきた「全ドレス」をカラーでイラスト化!ちょー見たい〜!

  • 世界が終わる灯ニュージーランドの女学校の同窓生であるバーニーとジュリアンは、夜行の豪華列車で旅だった。しかし、そのとちゅうで殺人事件が起きて?正統派ミステリ。ちょっと探偵がいきなりすぎかなあ……ラスト近くは、ジュリアンの存在意義がないような気も。ちょっとキャラクターを整理する必要があるのではないかと思ってしまいました。雰囲気はよいと思います。