なまくらどもの記録 ver.2

読了記録(節操無しエンタメ系)

「死神と少女」・その1

 「死神と少女 - PSP」を続けています。まだ未クリアですが、本当に音楽も文章も絵もツボな作品だなあと思いました。
 ストーリーは、少女漫画のようなお金持ちの家に育ったお嬢様(だけどかなりしたたか)が、大好きな兄と暮らしている。ラブラブな兄妹だが、妹の紗夜は「死神だ」と名乗る青年と出会う。一切の記憶を無くしていた彼を、紗夜は「蒼」と名付け、彼との時間を過ごすことによって、不思議な事件に立ち会っていく。「物語」と、その「読み手」たちの物語。
 幻想に……というとちょっと違う気がする。妄想と幻想の合間のようなものにとらわれた人々が、そこから巻き起こす「事件」はかなしい顛末になることもあるけれど、紗夜は兄の物語から、「悲劇的な結末」にも慣れていて……というところが通常とは違う感じがする。そして、嘘をつくことではなく、「嘘をつく理由」を探すところが、すごく新鮮。現実でもそうな気がする。少なくとも、今のところは恋愛シュミレーションではなくて、ノベルゲーム(哲学入り)。正に私がやりたかったものという感じなのでとてもうれしかったです。今は「日生先輩ルート」っぽいです。
 猫ちゃんの回が、夏帆ちゃんの台詞とか、泣けた……。そっかー、この子分かってて嘘ついて、側にいてくれるんだ……さすが親友!
 一番気に入っているのは十夜兄さん。声と台詞が……すごいぜ。声といえば、紗夜の声がもっと聞きたいんですけど!不思議+無表情な青年、蒼もどんな存在なんだか……桐島先輩も普通の人っぽいのに、周りに振り回される姿が面白い。これからが楽しみです。

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