なまくらどもの記録 ver.2

読了記録(節操無しエンタメ系)

「死神と少女」・その7

 「死神と少女 - PSP」……と思ったら、臥待さん、キター(笑)。って、ええー、そーゆー秘密!?
 いんやー、やはりこの「物語」は重奏していて面白い!好きじゃー!小説では「いっぽん」しかない話が、ゲームではこれもこれも、と出てくるのがいいですよねー。それを上手く使っている。
 「物語」は様々な人のものがここには存在し、そして語り手とそれを観測する読み手がいる。物語は終わり、続き、様々なかたちに変化していく。そんな「物語」が私は好きだなあと痛感しました。この「物語」が読めてよかったー。「物語」好きな人におすすめです。音楽も絵もキャラクターも好みでしたが、何よりも「物語」がいい。
 乙女ゲーであれば、いろんな男性にあまーい言葉をかけられてうはうは、というイメージかもしれませんが、これは全く違いました。ギャルゲーのノベルゲームでもたまにそういうのがあるけど、これもまた乙女ゲーの皮をかぶったナニか。女の子もしたたかで激情と嘘を皮の下に隠している。こんなに「嘘」が似合う女の子が魅力的だとは!そして、この話は「幻想物語」と言われていますが、私は「幻想」と「妄想」の狭間の物語だと思います。そんなに美しいものばかりではない。でも、だからこそ綺麗。いやー、ほんまに私の好みど直球やわ!
 私は一番日生先輩の話が好きかなー。いつも冷めた目線なのがいいっす。ヴィルの話も好きだけど。

「物語は始まり、物語は続く、物語は世界だ、物語は自由だ、物語は嘘だ、物語は憧れだ、物語は過去だ、物語は幻想だ」
臥待春夫「死神と少女 - PSP」(拓洋興業・PSP)より


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