なまくらどもの記録 ver.2

読了記録(節操無しエンタメ系)

読了本

  • 午後からはワニ日和 (文春文庫)似鳥鶏さんの新刊は、別出版社から、しかもお仕事(動物園)もの!おっもしろかったー!!動物園の飼育員は狭き門であるからして、「とっても動物が好きな人」しかなれない。しかし、「動物を商売道具」としてある程度扱う必要もでてくる。このあたりの気持ちの整理をつけるのって、「好き」だからこそ難しいだろうなあ……と思いつつ、ユニークな動物たちとのやりとりが面白くて、また動物よりもユニークな動物園の職員たちがまた面白くて、さらにラブコメ・ミステリありで、私の好きなものてんこもり!ぜってーおすすめ!!しかし、服部君がメガネかけてるのは、よくわかってるね!>似鳥さん(笑)。似鳥さんって、地の文のユーモラスな感じが、米澤穂信さんと似ているなあと思います。米澤さんの日常の謎ものが好きな人におすすめです。

 動物園の裏側はわりとハードボイルドなのである。
午後からはワニ日和 (文春文庫)」(似鳥鶏・文春文庫)p21より

「澪さんの料理には、祈りが籠っているんですよ。食べるひとの幸せを心から祈る、切ない祈りがね」
りう「夏天の虹―みをつくし料理帖 (角川春樹事務所 (時代小説文庫))」(高田郁・角川春樹事務所時代小説文庫)p153より

  • TUKIKAGEカフェ? (朝日コミックス)」わたしがバイトをはじめたのは、「つきのひと」が訪れるカフェ……。中国茶の芳香ただよう物語。最初は絵本みたいだなーと思っていたけれど、だんだんとこの雰囲気がたまらなくなってきた。ときにはこういうしっとりとした物語もよいものです。

 お茶で酔うってこういうことなんだとわかった気がします
TUKIKAGEカフェ? (朝日コミックス)」(川原由美子朝日新聞社)p100より