読了本
- 「ぽろぽろドール (幻冬舎文庫)」人形がテーマの短編集……と思ったら、あとがきで「容姿がテーマ」とあって、うああ、と思った。そうだね……確かにそうだ。そしてそう書いてしまう豊島さんってすごい。そして毒なしに豊島ミホはありえない!と言うことを実感しました。とってもフツーに「毒のあるYA」を書くよなあ……。特に表題作がすっきりと毒入りで面白かった。
人形に命がやどった。でもそれは、可愛がるための命でなくて、いじめるための命だった。
「ぽろぽろドール (幻冬舎文庫)」(豊島ミホ・幻冬舎文庫)p25より
- 「羊くんと踊れば」女子高の教師が、亡くなった祖父の腹に残された刺青から、祖父のしてきたことをたどる。……タイトル&表紙から全く想像のできないストーリーだった。表紙詐欺……?羊というには、けっこうしっかりしてるしな>薫。まあ、恋愛的には羊だけど。本編はあらすじどおりで、そんなに危険な目にあうわけでもなく、割とたんたんと。ラストのもまあなんとなくわかっていた。もう少し暴れないとファンはつかないかなー……。