なまくらどもの記録 ver.2

読了記録(節操無しエンタメ系)

読了本

  • 闇のしもべ 上 (英国式犯罪解剖学) (創元推理文庫)」「闇のしもべ 下 (英国式犯罪解剖学) (創元推理文庫)」解剖学の研究者のもとを朝っぱらから訪れたレディは、敷地内で死体を発見したと言ってきた。これは確かに面白い。ひきこもりの学者さんが人嫌いなのかと思いきや、そうでもなくけっこう笑うし、これはドラマで見たい……うひうひ。美人姉妹のレディとしてのしたたかさも楽しすぎる。ロンドンの事件と並行して語られるのだが、ロンドンの娘っこもりりしくてとてもよかったです。下巻を読むまで一か月かかってしまったため、だいぶ登場人物を忘れてしまっていたのですが、登場人物一覧があってよかった……でも、下巻よりも上巻の方が数段面白かったような気がしました。間をおいてしまったのがよくなかったのかも。でもキャラクターがすごくよかったのは確か。恋愛がないのがいいんだと思います。続きがあれば読みたいです。

 明らかに彼女は、無言のうちに、レディとして丁重に扱うことを男たちに要求していた。男たちはやすやすとこの術策にはまり、証言を終えてハリエットが着席したときには、どの顔にも庇護者然とした優しげな表情が浮かんでいた。例外は、ヒューとウィックスティードだけのようだった。
闇のしもべ 上 (英国式犯罪解剖学) (創元推理文庫)」(イモジェン・ロバートスン・茂木健訳・創元推理文庫)p189より

  • お面屋たまよし (YA!ENTERTAINMENT)」祭りなどで面を売っている「お面屋たまよし」の裏の顔は、「こういう顔になりたい」を実現できる面を売る店。その面を付けるうえでは条件があって……。しかし、この面ただで売ってるのかしら……。ダークなところは最初の話だけで、後の話は割とほのぼのした感じでした。「どう見てもブス」なお勝さんの話が小粋でとても面白かった。そーだよね、実際大変だろうなあ……。
  • 中の人などいない@NHK広報のツイートはなぜユルい?NHKの宣伝、ではなく「広報」としてのtwitterアカウントNHK_PRのできるまで、できてからのお話。いやー、面白かったっ!この方のツイートがたまらん人も気持ちがわかるような気がします。この方自身、というよりは、この方を通しての別の人がすごく魅力的なんですよ。NHKの方たちがすごいかっこいい(笑)惚れるよ(笑)。だから、この人を通した「自分」も見たくなる気持ちがわかる。ゆるいから楽しい、んじゃない気がするなあ。技術的なことはほぼ書いてありません。気持ちの良いエッセイとしてもおすすめです!

「不謹慎ならあやまります。でも不寛容とは戦います」
NHK_PR中の人などいない@NHK広報のツイートはなぜユルい?」(NHK_PR1号・新潮社)p201より