読了本
- 「リテイク・シックスティーン (幻冬舎文庫)」再読。高校一年生になってできた親友が、なんか妙なことを言い出した。可愛くて胸も大きくて、頭も良い、彼女はほんとうに「うらやむべきひと」なのか……?おそらく初読とは違ったところにはまった。孝子のどうしようもないきもちがぐっときた。それぞれに辛く思うようなことは存在していて、でも、辛いことだけでもない。ちょっとずつ、生きていくんだなあ。豊島ミホさんの作品では、私はこれが一押しです。
「下向いてなんか歩けない」
孝子「リテイク・シックスティーン (幻冬舎文庫)」(豊島ミホ・幻冬舎文庫)p412より
- 「無伴奏」元警官の阿南さんのシリーズ。今回は介護士になった阿南さんがまたとぼとぼと生きているところに、実家に呼び戻されたら……というお話。阿南さんがほんとにとぼとぼ直角に生きている感じがとがっていてぐいぐい読めます。昭和な物語ではあるんだけど、ノスタルジー込みで、でも古臭くは感じなく楽んで読めました。
- 「三丁目 消失ゲーム (迷宮ヶ丘)」奇妙な物語のシリーズですが、この巻はホラー色が強かった。あまり好みではなかったです。