読了本
- 「明日、ボクは死ぬ。キミは生き返る。 (電撃文庫)」「死神」と出会った彼からは「昨日」の記憶が消えていた。一日おきになくなる記憶の正体は……。学園ラブコメ。新人さんの作品ですが、面白かったです。最近不良と誤解される主人公多いような気もしないでもない。
- 「セクメト」異能ミステリ。女子高生と陰惨な事件の組み合わせがあまりに違和感がある感じが興味深かった。続刊でるかしら。
- 「エール! 2 (実業之日本社文庫)」女性が主人公のお仕事アンソロジー。本当っにはずれがないっ。すごいわ、このアンソロジー。一番好きなのは「ジャグジー・トーク」(坂木司)かなあ。スイミングスクールのインストラクターが主人公。「心の隙間を灯で埋めて」(垣谷美雨)も展開がちょっと、というところはあったけれどいい話だった。「黄昏飛行」(光原百合)は潮ノ道シリーズなので安定の面白さ。あの人もゲストででています。おすすめ!
- 「香しい薔薇のベッド (扶桑社ロマンス)」ウェディング会社を四人で経営している幼馴染の親友たち。フワラーコーディネーターのエマは四人の中で一番美人でもてまくりだったが、実は親友の兄の友達にずっと思いを寄せていた。彼は別の親友の元彼だから、その想いは出さないと決めていたのに……。これも面白かった。このシリーズ当たりだわ……すごい面白い。ホットなシーンはほぼなしで、それよりも仕事のシーンに重点を置いている。それがまたいいんだろうなあ。普通の恋愛小説を読む感覚で読めると思います。そしてなんといっても女同士のかたーい友情がまた盛り上げる!下のシーンなんて、ひどい態度をとったヒーローを親友たちがつめたーい視線を送る直前の場面。こわすぎるわ。笑い転げました。女友達に相談するシーンとか、段階を登って行くたびにその内容がみんなにばれるのもいちいち楽しい。
「落ち着け、落ち着くんだ。殺されるわけじゃない」
ジャック「香しい薔薇のベッド (扶桑社ロマンス)」(ノーラ・ロバーツ・野川聡子訳・扶桑社文庫ロマンス)p503より
- 「千と万(1) (アクションコミックス(コミックハイ! ))」二人暮らしの父と中学生の娘の日常。この微妙な感じがいいですね。好きです。「フツーの中学生」の娘が、言いたい事言ったり、ちゃんと遠慮したり、自然に親子している感じがとても気持ち良いです。これは続刊が楽しみになりそう。アクションコミックスHighはたまにこういうあたりがある気がします。
「やりたいようにできなくなっちゃう だから大人が言いたい事と逆をやるの」
「千と万(1) (アクションコミックス(コミックハイ! ))」(関谷あさみ・双葉社アクションコミックスHigh)p77より