読了本
- 「サエズリ図書館のワルツさん 2 (星海社FICTIONS)」本がほとんどなくなり、皆はデータの「本」を利用しているだけの世界。そんな世界の「本の図書館」が舞台の「書籍」を愛する人々のためのシリーズ。今回は、卒業を目前として就職活動をしている千鳥さんが主人公。今回は、本というよりは「仕事」について思いを寄せる巻となりました。ワルツさんにとっての仕事、千鳥さんにとっての仕事、師匠にとっての仕事……それぞれの仕事と、仕事に対しての気構え。おすすめです。
(働くことは、生きることだ)
「サエズリ図書館のワルツさん 2 (星海社FICTIONS)」(紅玉いづき・星海社FICTIONS)p168より
- 「学校の怪談 黄色い本 (ポプラポケット文庫 児童文学・上級〜)」小学生が主人公の怪談シリーズ。「赤い本」の主人公が、新たな「本」に出会う……。今回なかなか面白かった。黄色=警告みたいな感じなのね。いよいよ次は最終巻!
- 「よくばり個人旅行! 旅立つまでのガイドブック」海外個人旅行についてのマンガエッセイ。コツとか役に立ちそう。
- 「僕だけがいない街 (1) (カドカワコミックス・エース)」「僕だけがいない街 (2) (カドカワコミックス・エース)」「まんが王版 このマンガがすごい! 2013年上半期」で興味をひかれて読んでみました。確かに面白い!主人公は漫画家志望の28歳の青年。たまに「ちょっと戻る」ことがあること以外は、特にこれといった特徴はない。ただ、「戻った」ときは人を救おうとつい必死になってしまう。この原理からとんでもないことになる一巻の末尾、そしてまた二巻の末尾でまたすごい引きに。この後どうなるのかなあ。
書店で一巻のみ購入して、電車降りたら二巻購入した(笑)。一巻買った時に、店員さんに「これは二巻まででていますが、ほんとーに、一巻だけでいいんですね?」と言われた意味がわかりました。そこまで言われたの初めてだわ。
- 「うちの陛下が新米で。 第1巻 (あすかコミックスDX)」ビーンズ文庫っぽい女王陛下にいきなりなっちゃった女の子の話。ぽかんな顔が可愛いんだけど、予想していた方向ではなかったなー。ラブコメを求めているわけではないのだが……。
- 「ミシンとナイフ―短編集 (集英社文庫 し 53-1)」志村志保子さんの短編集。昔から「いいよ!」とよく言われていた記憶があるんだけど、文庫になってやっと出会えました。古本で見つからなくてねえ……。マーガレットでこういう作品はひっじょーに珍しいんだけど、確かに私が好きそうな抒情的だけど自己顕示的ではない作品たちでした。タイトル作はそんなに好きではないけど、「星ばかりみていた」の残酷さと一時の優しさとか、すごいわ。「おんなのこ」らしさは、常に残酷と紙一重だな。未収録作品一編も収録されているとのこと。