読了本

• 「乙女ゲーム世界で主人公相手にスパイをやっています」小説家になろう！サイトに掲載されたものの書籍化版。いきなり「俺、乙女ゲーの攻略対象なんだ」と従兄に言われた主人公が、モブの一員として攻略を見守ろう……としたら、自分もヒロインぽくなってない！？というストーリー。主人公は乙女ゲーの記憶はなく、攻略対象である従兄が記憶を持っている、という状態で、まーぼちぼちスパイでもやろうかね〜というゆるい立場なのがポイントです。ぜんぜん「イケメンに囲まれてキャッキャ」という感じではなく、あーなんかやっとるね〜と観察している感じ。オンライン版をついこないだ夢中になって読んでしまったのですが、書籍化にあたってサイトからは取り下げられました。残念。特に巻数表示はされていませんが、四巻中の一巻ぐらいの分量かな？主人公がけっこうトラブルに巻き込まれつつも……というところが今回は終了。意外と、「委員長」渋谷くんがなかなかいい味出してるなあ。イラストは残念ながらかき分けされているように見えないのですが、女の子が可愛いからいっか（笑）。主人公と従兄の「家族」っぽくも仲良いやりとりがすごく好きです。文章もオンライン小説以外を読みなれた人にも読みやすいと思いますので、おすすめです。

『ターゲット一階』
『了解。俺は駐車場に向かう』
「乙女ゲーム世界で主人公相手にスパイをやっています」（香月みと・アルファポリス）p132より

　サイトでは、短編が公開されていますが、一巻だけ読んでから読むと興ざめだと思いますので、後で読むこと推奨です（続きが出てほしい……）。