読了本
- 「炎の発明家の秘密の初恋 (ルルル文庫)」幼い頃から天才的な発明を繰り返してきたがため+美貌で他人を遠ざけてきた少女が、信頼できる「家族」と恋人をゲットするまで。「王の守護者の秘密の婚約 (ルルル文庫)」の前日譚。この側にいるのはしんどいな(笑)。
- 「スープの国のお姫様」毎夕食にスープをつくること、という指示だけをもらって雇われた元シェフの青年。その屋敷に住むお嬢様は料理についてのうんちくに妙に詳しくて……。なかなか面白かった。お嬢様がとんがりすぎていないのがよかった。ミステリ、というほどのことはないぐらいの謎解きも交じっていて、楽しく読めました。作者自身が料理人だそうです。
「昔のことを思い出すこと。いろんなことがあったけれど……思い出してみると、そんなに悪いことばかりでもなかったかもしれない。美味しい食べ物はそんな風に思わせてくれる力を持っているかもしれませんね。」
マダム「スープの国のお姫様」(樋口直哉・小学館)p77、78より