読了本
- 「シンデレラ伯爵家の靴箱館 恋する乙女は雨を待つ (ビーズログ文庫)」母親の形見である「踊る赤い靴」を伯爵に見せにきたアデル。靴職人として、彼の店で働くことになったが、引っ込み思案の彼女には荷が重くて……。期待以上でした。主人公は靴職人、というまた変わった題材……でも職人好きなのでおいしかった!それだけではなく、ヒーローが兄なのですが、なんと「妹にいじられる兄」という新しい境地を築いていて、これがまた楽しかった。ひどいよ>妹。そしてこれはお仕事ものとしてもよかった。通常、ひとりでやる仕事のことがこういう異世界ものでは語られますが、「協業すること」のメリットを語り、かつ管理職としてどうすればよいか悩むヒーローって新鮮。働いている方にもおすすめです。
「人を頼ることをおぼえろ。失敗を隠すような人間にはなるな」
アラン「シンデレラ伯爵家の靴箱館 恋する乙女は雨を待つ (ビーズログ文庫)」(仲村つばき・エンターブレインビーズログ文庫)p102より