読了本
- 「恋をしたら死ぬとか、つらたんです!」乙女ゲーの世界でなんどもなんどもリトライを繰り返す……のはいいんだけど、ゲームオーバー=死、しかもときめいたら死ぬというかなりなイレギュラーな設定。最初こそ討死ににむなしさを感じていたけれど、だんだんとそれが快感になってきてしまうこの異常さ(笑)。ヒロインの惚れっぽい……というにはスーパースペックすぎるたらし&過剰な思い込みがすごいです。ただの乙女ゲーもの小説ではないので、モテモテが苦手な人でも楽しめるかも。
- 「ダンガンロンパ霧切 2 (星海社FICTIONS)」霧切響子さんの過去話という設定のミステリ。ライトノベルのミステリって最近読まないので、久しぶりに読むと新鮮。もう少しぐっとくるポイントがなにかあるといいんだけどなー……。
- 「恋文―御家人風来抄 (幻冬舎時代小説文庫)」恐ろしい母親がいるなんでも屋の弥十郎さんが主人公のミステリ。うーん、もうちょっとおかーさまが活躍しないとものたりないなあ。ただの捕り物よりは面白いけど。恋愛がまったくすすまないのも残念。これでシリーズ続きは出てないみたいです。
- 「その城へ続く道で (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)」酒飲みの父兄の世話にあけくれていた主人公が、婚約者と再会したら、彼もまた酒飲みで絶望、から始まるお話。あまり好きではないミステリ路線ですが、なんか面白かった。主人公がいい人なのは最初からネタばれしているし、侍女も味方でよかった……。
- 「orange(1) (アクションコミックス)」「orange(2) (アクションコミックス)」「orange(3) (アクションコミックス(月刊アクション))」最初はふつうの少女マンガかとおもいきや(主人公の純粋・内気さはまさに正統派少女マンガ)、10年後の自分から手紙が来る、というSF設定から、ミステリ要素も合わさって、噂通り面白かった。どこかさみしさを抱えているようなヒーローをみんなが支えるという構図がぐっとくる。大人の視点からのやるせなさと、まさに今の苦しみと楽しさが同時に味わえるお得さ。これから楽しみな作品が増えました。
- 「サーバント×サービス(4) (ヤングガンガンコミックス)」最終巻。アニメのほぼ続きっぽい。