読了本
- 「藤元杏はご機嫌ななめ ―彼女のための幽霊― (MF文庫J)」軽いタッチの学園ミステリ。MF文庫なのにライトノベルぽくないな……と思ったら、ネット小説書籍化か。なるほど。女の子の一人称なのと、特に不思議なことも起こらないのがライトノベルぽくない感じを出しているのかな。表紙がかわいくて気になり、購入しました。なかなか面白かった。続きが出たら読んでみたいです。
- 「辺境の老騎士2 新生の森」キャー!キター!うまいものテロといえばこれ、「辺境の老騎士」です。毎章毎章、うまいものがでてきて、しかもその描写が五感を趣向を凝らして攻めてくる。しかもしかも、今回は特に作る過程から、この食べ物の意味から、ガンガン攻めてきます。たまりません。たまりません。ラストにマジやられた……!鳥肉の皮から肉から……!ってだけではなく、今回は仲間との旅が中心で、仲間と時をともに過ごし、戦うだけではなく、ともにとる食事がまた!いいのです!それぞれの「うまさ」を味わう感じがたまらん。ネット小説が原作ですが、引退した老騎士(といっても戦いでは現役)が主人公なので、特に大人におすすめです。ぜんぜん枯れてないけど、若者と同じ視点にはなれないところがぐっときます。長い時を経てここにきたんだな、と。キャラクター的にはエングダルがかっこよかったー。むふ。次の巻はやはり本人がでちゃうのかしら、でちゃうのかしら。
――悩め、悩め。そしてみずからの言葉をつむぐがよい。
バルド「辺境の老騎士2 新生の森」(支援BIS・エンターブレイン)p128より