読了本
- 「雪には雪のなりたい白さがある」公園を舞台としたシリーズ短編集。ちょっとさみしいきもちを抱えた人たちがぶつかったり、きりつけたり、あたためあったり。
「高校を出るまでは、私はずっと一人で、この世界からは小さな音しか聞こえなかった。でも、そっから先は、生き方次第で音色もボリュームも自由に変えられる」
「雪には雪のなりたい白さがある」(瀬那和章・東京創元社)p188より
- 「桃のひこばえ 御薬園同心 水上草介」草食系というよりは、草っぽい水草様は、薬草を育てるお役目についている。男装の麗人(ツンデレ)といい雰囲気だが、本人はまったくきづいていなくて……周囲の押せ押せムードがなかなかに(笑)。
「ほんに楽しいねぇ。朴念仁と跳ねっ返りの取り合わせってのは、歯痒くて面白い」
「桃のひこばえ 御薬園同心 水上草介」(梶よう子・集英社)p253より