・「アルバート家の令嬢は没落をご所望です」全二巻(さき・角川ビーンズ文庫)
メアリ・アルバートは乙女ゲー世界に「悪役令嬢」として生まれ変わったらしい。その話をはいはいと聞き流す従者、アディとともに学園に「没落するために」乗り込むが、ヒロインのふるまいが予想外で……。乙女ゲーものですが、過去の記憶はほとんどなさそうなメアリのツンかわいいふるまい+アディのニヤニヤみている感じが好きなシリーズ。イラストもかわいくてよかったです。ヒロインのすかしっぷりもものすごくて「いいひと」ばっかで楽しく読めました。おすすめ。
・「泣き虫ポチ」(上下)(六つ花えいこ・アルファポリス)
失恋したてのポチが始めたゲーム……なんか……リアル過ぎない?出会った廃人たちに導かれていくうちに、名前も知らないけれど「仲間」となっていく。ゲームすらしたことのないポチ目線なので、ゲーム知らない人でも楽しめると思います。しかし、ポチはどーみても「平凡OL」じゃないよ。この素直さとひたむきさ、けなげさ、アホさ、にっこりした感じとか。だからこそみんながポチを好きになるんだ!
・「歩のおそはや ふたりぼっちの将棋同好会」(杉元晶子・集英社オレンジ文庫)
有名な小学生将棋指しだった子が入学!ひとりぼっちの将棋同好会をやっていた女子高生は、彼女を強引に勧誘するけれど……。予想以上に面白かった。先輩も強引だけど魅力的で、後輩ちゃんも人に慣れない獣的だけど可愛らしくてとてもよかった。おすすめです。続き出てほしい!