- 「犬恋花伝 ―青銀の花犬は誓約を恋う― (コバルト文庫)」狼の姿の人間の姿にもなれる「花犬」とともに生きるニンゲンの種族の少女が、相棒の死からどうするか、というお話。いきなり死んでいるところから始まるけれど、そういうことも人生にはあるよな……と思いました。新人さんだけどベテランのような風格だ……内容も面白く、しっとりしていて楽しく読めました。ぜひとも続刊を!
- 「ぬり壁のむすめ: 九十九字ふしぎ屋 商い中 (光文社時代小説文庫)」霜島ケイさんの新作。小さなころから幽霊が見えて、最近親父が「ぬりかべ」になっちゃったむすめっこが主人公。実にあっけらかんとした明るい娘っこなので、読んでいて楽しく読めます。家なき娘なのに……ぜんぜんかわいそうに見えない(笑)。