なまくらどもの記録 ver.2

読了記録(節操無しエンタメ系)

読了本

  • 週末は家族シェイクスピアに心酔している小劇団を主宰している大輔、瑞穂夫婦は演技の上手い児童養護施設の子供を「子役」として起用するため、「週末里親」になる。瑞穂たちはわけありの夫婦で……。大輔はこどもっぽくて無神経っぽいけど、かんじんなところはしっかりとしていて、好感が持てました。そしてまあ「子役」は……私のちょー好みなので、すんげー楽しかった〜。のめりこんで読んでたよ、と同僚に言われてしまいました。(^^;瑞穂は度を越した心配性なのですが、愛する気持ちは人一倍。シリーズ化してほしい……。
  • うめ婆行状記」裕福な商家に生まれたが、武家の夫と望まぬ結婚をしたうめ。夫が亡くなり、子供もそれぞれ独り立ちしてこれでもう安心、と夢だった一人暮らしをすることに決めた。実家の近くに住まいを得てしまったからか、トラブルに巻き込まれたり懐かしいひとに助けられたりと「さみしいはずの一人暮らし」がにぎやかなうめさんの生活が楽しく読めました。こーゆー日常が描かれている話が大好きなのですが、特に今回は「ばあさん」(といいつつ四十後半)が主人公で、しかも「正しいこと」ばかりではないところが楽しかったです。宇江佐真理さんの遺作となった作品ですが、そんなことは気にせず楽しんでほしい作品です。
  • 手蹟指南所「薫風堂」 (角川文庫)」ちょっと主人公がチートすぎて……とちゅうまではすごく面白かったです。もっと手習所のことに注力するとか、どこかに焦点合わせたほうがよかった気がする。なんかいろいろできるひとって印象しか残らなくなってしまうので。あと、時代物はなんでこんな落としだね好きかなあ……?文章はすごくよかっただけに残念。
  • スキン・コレクター」今回もちょっとものたりなくはあったけど、またどんでんされてしまいました。