- 「宝石商リチャード氏の謎鑑定 導きのラピスラズリ (集英社オレンジ文庫)」とてつもない美形な宝石商リチャードと、バイトの正義くんの日常の謎ミステリシリーズ。リチャードに怒り心頭な正義が、起こした行動は!?シリーズ最終巻……とは書いてないけど、クライマックスっぽい巻でした。なんかこの関係性……と思ったら、「ゴーストハント1 旧校舎怪談 (幽BOOKS)」が似てるかも。リチャード→ナル、麻衣→正義……まーでも正義は特異な感じだし、リチャードも結局正義に甘いところが過剰なので、ちょっと違うか。ストーリーは今までにないところに飛び出して、面白かった〜!このシリーズ、BLではないけど風なところがあり、でも結局違うんだろ?なところでいったりきたりしているので、そこでおすすめしにくいけど、この「感じ」はなかなかにないごろごろ感です。リチャードが照れるというか、んも〜!となっているところが楽しい。「呪い」は、もうぶっ壊すコースしかないなと思ったけど、とちゅうでそれはちょっと思いついていた。しかしのそのあとはリチャードっぽい展開だったわ……。
これは私のものなので、あなたたちにあげたくなかった。
全然あげたくなかった。
本当にあげたくなかった。
それはもうあげたくなかった、と。
「宝石商リチャード氏の謎鑑定 導きのラピスラズリ (集英社オレンジ文庫)」(辻村七子・集英社オレンジ文庫)p253より
- 「幻影の手術室: 天久鷹央の事件カルテ (新潮文庫nex)」今回の容疑者は、「関係者」で……。少女のような外見の小生意気な女医が、小鳥くんをこき使うシリーズ。今回も面白かった。このシリーズ小気味いいわ。
- 「Lady,GO (幻冬舎文庫)」派遣の仕事がないことから金銭難に陥り、キャバ嬢になった女性が主人公。といっても、派手な性格でも外見でもなく、自分に自信がないので、他人をよく観察していて嘘があまり得意でないという彼女がしたたかになりつつ、自分の夢を見つけていくお話。ちょっとラストはうまくいきすぎだけど、キャバ嬢という仕事が面白かった。
- 「王都炎上―アルスラーン戦記〈1〉 (光文社文庫)」再読。やっぱりファランギースが一番好き。