- 「裏世界ピクニック2 果ての浜辺のリゾートナイト(ハヤカワ文庫JA)」空魚が「まぎれこんだ」異世界はとても危険な場所だったが、鳥子と二人でそこにいくことが楽しくなってきてしまい……。ネットロア、都市伝説を元としつつ、狂気と紙一重な異世界と現実世界を行き来するという、いままでにないSFに仕上がってきました。緊迫感ありつつ、表紙のような気の抜けた感じがいい。
- 「後宮の烏 (集英社オレンジ文庫)」後宮にいながら、「妃」ではない「烏妃」その存在は謎に包まれていた。ある頼みのため、烏妃のもとを訪れた若き皇帝は……。これは古き良きコバルト文庫だなあ。若い女の子が迷いつつも道を選んでいく。その途上にはさみしくも頷けるような回答がある。おすすめです。
- 「さくら花店: 毒物図鑑 (小学館文庫 み 7-1 キャラブン!)」さくら花店の店長の雪乃さんは、お花の話すことを聞くことができる奥様だったのです……という設定から、こんなヤンデレなお話が展開するなんて、だれが想像できたでしょう……というお話。宮野美嘉さんは、ほんとに、こころから、ヤンデレお好きなのね……と実感させていただきました。もうそれでいきましょう!少女小説のときみたいな、コメディももすこし上乗せされるともうちっと面白くなるかも。