ここではない・どこかでのお話のおすすめです。ファンタジー、SFなど。恋愛メインのものは除いています。
・「裏世界ピクニック」(宮澤伊織・早川文庫JA)
空魚が「まぎれこんだ」異世界はとても危険な場所だったが、鳥子と二人でそこにいくことが楽しくなってきてしまい……。ネットロア、都市伝説を元としつつ、狂気と紙一重な異世界と現実世界を行き来するという、いままでにないSFでした。ちょっとゆるいところがあるのも楽しい。
・「Dジェネシス ダンジョンが出来て3年」(之貫紀 ・エンターブレイン)
世界に「ダンジョン」ができた世界。ダンジョンとは縁のない生活をしていたはずが、なぜか「ランキング世界トップ」になってしまった社畜さんが、会社を辞めて……!読み始めたら楽しくて夜更かししてしまいました。チートすぎない、ちょっとずつ進む感じがよかったです。
・「その無限の先へ」(二ツ樹五輪・メディアファクトリーMFブックス)
どうやら日本人がふざけて?つくったダンジョン都市らしい迷宮都市へ訪れた新人冒険者二人。強すぎない、できることを探していくところが好きです。
・「最果てのパラディン」(柳野かなた・オーバーラップ文庫)
転生したら赤ちゃんでした……しかも、アンデッド×3に育てられておりました……というところから始まる異世界ファンタジー。うっかり「英雄」になってしまったりといううかつなところがよいです。
・「ハーシェリク」(楠のびる・双葉社Mノベルス)
アラフォー目の前で死亡、異世界の第七王子に転生したけれど、特に魔力も武力もフツーにしかありそうにない。であれば知力(とカリスマ)でなんとかするしか!というシリーズ。ハーシェがいろいろ苦労しつつも、人たらしていくストーリーです。
・「翼の帰る処」(妹尾ゆふ子 ・幻冬舎コミックス)
病弱な文官のヤエトは左遷させられて、これでのんびり歴史の研究ができるかと思いきや、つまらん会議を毎日聞く羽目になり、不満を積み重ねていた。そこへ訪れた高貴な方とは……。隠居を夢みつつも、目の前の出来事を看過できない困った性質をもつヤエトの望まぬ栄達が笑える異世界ファンタジー。
・「辺境の老騎士」(支援BIS・エンターブレイン)
アクション部分もあるのですが、食べ物がひたすらうまそう。うまそうもの好きにはおすすめです。文章も安定感があって、普通の小説を読みなれた人でも違和感なく読めると思います。主人公が老人なので、また落ちいている落ち着いてる(笑)。
・「厨師、怪しい鍋と旅をする」(勝山海百合 ・東京創元社)
料理人である厨師の一族、斉氏の一人、斉鎌は奇妙な鍋を手に入れたことから、流浪の厨師となった。「料理」「鍋」「中華」という言葉の連想からはとても想像できないような様々な物語があり、とても楽しめました。