恋愛いろいろ
海外の翻訳ロマンスから、ヤンデレまでいろいろー。
・「束の間のバカンスを伯爵と」(メアリ・バログ・山本やよい訳・原書房ライムブックス)
戦争で辛い経験をしたひとたちのサバイバーズ・クラブシリーズの最新刊。唯一の女性メンバー、イモジェンが出会ったのは、甘々に育てられたおぼっちゃんだけど、でもだからこそひかれるんだろうな、と納得させてくれました。辛い長い間の時を過ごしたからこその今笑え、彼を受け入れ、この結末を受け入れられるという流れがわかる。大人におすすめです。
・ヴィクトリアン・ローズ・テーラーシリーズ(青木祐子・集英社コバルト文庫)
ドレスの縫い子(というかドレスメーカー)であるクリスと、公爵家の御曹司シャーリーのラブストーリー。大人の女性が読む恋愛物語として本当におすすめです。夢物語ではなく、ひとりひとりが、それぞれ物を考えて生きている物語としてとても楽しく、心地良く読めます。最初のほうはファンタジー・ミステリ要素がありますが、恋愛が本番になってからがものすごく面白かったです。
・「金の女領主と銀の騎士」(伊蓑木サイ ・一迅社アイリスNEO)
若く美しく女領主に付き従う元騎士の執事。彼らの関係は……?元騎士の視点から見た女領主がかっこよく、美しく、かわいらしくて魅力的。そして執事がめろめろすぎ(笑)。いいもの読んだ。
・「傍観者の恋」(ナツ ・Jパブリッシングフェアリーキス)
幼馴染の好きな人は、病弱な彼の姉だった。結婚を命じられた彼女は、幼馴染とかたちだけの結婚を願う……。幼馴染の姉との両想いな関係がたまならく毎回読んで泣いてしまいます。がっつり感情を引きずり出される。
・「ひざまずく騎士に、彼女は冷たい」(遊森謡子・Jパブリッシングフェアリーキス)
異世界で奴隷のようにこきつかわれて二年が過ぎた。そこへ現れた「騎士」のようなひと。彼は彼女の「運命の人」?魔法により強固な絆で結ばれたが、彼女は決して彼を「許さない」。それが「普通」だよね……。強い意志を持ってはいるけれど、だからこそやさしいヒロインが魅力的でした。
・「狼領主のお嬢様」(守野伊音・角川文庫カドカワBOOKS)
希代の悪女として処刑された過去生を持つ孤児の少女が、「彼」と出会ったら……というシリーズ。お互いへの想い方がえげつないところが大好き。ヤンデレですが、おすすめです。