少女小説のうち、コメディの色が強いおすすめです。
・シンデレラ伯爵家の靴箱館シリーズ(仲村つばき ・エンターブレインビーズログ文庫)
母親の形見である「踊る赤い靴」を伯爵に見せにきたアデル。靴職人として、彼の店で働くことになったが、引っ込み思案の彼女には荷が重くて……。何よりも、妹にいじられまくり、天然に笑わせてくるヒーローが実に楽しい。
・「幼なじみは前世で魔王! ~エヒト・サーガ~」(瑞山いつき・ビーズログ文庫)
前世もちの幼馴染同士だけれど、過去は敵だった二人は、はたから見ればいちゃいちゃカップルというお話。まーいちゃいちゃどあいがすさまじい(笑)。でも女の子は自覚なしという恐ろしい構図です。
・「好感度が上がらない」(かなん・アルファポリスレジーナ文庫)
乙女ゲーっぽいんだけど、私、落ちゲー専門でした……という自覚なし天然なヒロインが楽しい。おじいさまかわいい。
・ドイツェン宮廷楽団譜シリーズ(永瀬さらさ・角川ビーンズ文庫)
ヴァイオリンを始めるきっかけをくれた憧れの人に再会するため、名を高めることに尽力する少女と、なんか彼女に冷たい傲慢な指揮者のラブコメ。まあ、そのひとがイコールヒーローなわけですが、本題はそこではなく、そのことを知らないで、知ってもドキドキしてしまうヒロインの感情を楽しむのが本題!誰よりも主人公がはちゃめちゃだけど魅力的な、よい少女小説。
・封殺鬼シリーズ(霜島ケイ・小学館キャンバス文庫・小学館ルルル文庫)
中世から生きている二匹の鬼と、現代の陰陽師の若者たちが伝奇な事件を解決するシリーズ。キャンバス文庫のほうは入手難しいかもですが、ルルル文庫は仕切り直しているので、そこから読むもOK!ツンデレ昭和初期少女がかわいいです。鬼がやらかすあっけらかんとした事件が楽しい。