読了本
- 「インシテミル」ある「実験」の被験者の時給は1万円以上、24時間分七日間支払われる。こんな「うまい話」に参加した男女12人。封鎖された地下空間で彼らが示唆されたのは、「殺人」とその「解決」。いかにもな本格モノの設定とキャラクターたち、展開でした。ウホー。米澤さんらしさはないけど、いかにもいかにもな内容っぷりが少し笑えて楽しかった。表紙は、お嬢様なんでしょうね。あまり合ってないと思います。……むむ、これ、文藝春秋から出てるのか。講談社から出てたらますます面白かったかも。
「大体、鍵がかからないってのがふざけてます。いまどき実際にやるかはともかく、密室を作れないってのはどうかと思いますよ」
「インシテミル」(米澤穂信・文藝春秋)p380より
- 「誰がための探求 英国妖異譚17 (講談社X文庫ホワイトハート)」ユウリと仲直り編。やっと同じ壇上に立った下級生ですが、戦うにはちょっと持ちカードが少なすぎでは。
- 「現代ミステリー短編集 (9) 悩める刑事」文庫/ノベルスの短編集に収録されていた短編を児童向けに再構成したもの。四編収録。森博嗣さんの本としては、挿絵入りという珍しい本では。挿絵はいってると、ちょっとネタバレしちゃいそうですね。