なまくらどもの記録 ver.2

読了記録(節操無しエンタメ系)

読了本

  • 歌う石」再読。ケルトファンタジーの代表作の二作目。現代の孤児であるアメリカ人の女の子が、古代ケルトの世界へ入り込み、その世界の少女とともに四つの宝を探す。デ・ダナン族の滅亡を描いた話です。「夢の書(上)」にはシリーズキャラクターが再登場していると聞いたので、再読中。私、シリーズではこの話が一番好きかも。石の重さ、冷たさが伝わる世界で、ロマンチックすぎることなく、友情を育み、ラストにはきちんと落ちが用意されている。ケルトものが好きというなら、必読なシリーズです。それぞれの巻はほぼつながりがないので、最終(「夢の書(上)」)以外はどこから読んでもOKなはず。
  • 悪魔のソネット 美形悪魔は契約しない!? (角川ビーンズ文庫)」いささか破天荒な貴族のお嬢様が世界一周探検から戻ってきたら、城はのっとられていた。とりあえず、身の危険を感じたのでメイドとして入り込んでみたが、今度は超美形な悪魔がやってきて……。これが、「オペラ・シリーズ」の栗原さんの次回作か〜。なんかフツーの少女小説目指して書いてみました!みたいな。いろいろと味が薄めで、アクションも余計な感じ。これは、続きを買うのは辛いな〜。
  • 下宿人が死んでいく (創元推理文庫)」セーラ・ケリングシリーズ2作目。下宿屋をはじめた未亡人のセーラ。しかし、ある部屋の下宿人が連続で殺害されて?前作より楽しく読めた。たぶん、セーラが自分を悲劇の主人公ぽく演出しないで(いや、実際ひさんな結末だったけど)、ひたすら実際的だからだろう。次も読んでみようと思います。