読了本
- 「鎌倉香房メモリーズ 3 (集英社オレンジ文庫)」ある理由から祖母と暮らし、臆病な香乃。祖母と雪弥さん、そして友だちと少しずつ人とかかわることができるようになってきた。二度ほど涙腺に来そうになってしまいました。いけいけ!ではない人々が、日本にはいっぱいいそうな気がするのですが、そんな子たちのこんな星を見つけられればよいな……と思います。暗いところに溜まるのは楽だし快楽かもしれないけど、辛いかも。ラストは雪弥さんあんなこと香乃の父親に言っといて、自分は言わないのかよ!理由はあるだろうけどさ〜。
「あなたは自分が嫌だって思ってるよね。変わりたいって、だけど変われないって、毎日毎日苦しんでるよね。それ、全然無駄じゃないから。無駄じゃなかったんだって、ずっとあとになってわかるから。今ひとりぼっちでも、自分が恥ずかしくて死にそうでも、何も持ってなくても、いい」
「鎌倉香房メモリーズ 3 (集英社オレンジ文庫)」3巻(阿部暁子・集英社オレンジ文庫)p191より