読了本
今日のひとりごとに読書感想を追加。
- 「名前探しの放課後(下)」下巻は、いよいよ「あの日」が近づくに緊張する一同。うまくいったかと思ったが……！どんでん返しが絶対くると覚悟していたので、あまり驚きはしませんでした。ちゃんと伏線はってあるし。よくも悪くも青春ものですね。キーホルダーには笑ってしまった。どのあたりが恩田陸さんに似ていると感じるのかなあと思ったのですが、日常の中のふだんきがつかない感覚の一部をほら、と切り取ってみせられる感覚が似ていると思う。これ、あるなあとか、そうなんだ、とか。
- 「死神姫の再婚 -薔薇園の時計公爵- (ビーズログ文庫)」死神姫と夫は、元領主の屋敷へ小旅行に。彼は「時計公爵」と呼ばれるが天然な御方だった。うーん、やっぱり違う〜。方向性の違いを感じました。ちょっと全体的に登場人物が地味ですね。
- 「鷹姫さま―お鳥見女房 (新潮文庫)」鷹を愛する変わり者の姫に求婚された長男。しかし、彼女は彼の父の敵とも言える人物ゆかりの人であったため、求婚を断る。という話の他、次女の結婚など。いつも前向きで辛くても一歩退いて見守る珠世さんの視点がいいです。主婦の女性におすすめ。
- 「幻狼神異記〈1〉魔物の棲む少年 (teens’ best selection)」怒り心頭にくると、凶暴的になる少年が、転校してきた中学でカリスマ的存在である生徒会長と出会う。彼は、自分の中の「狼」を制御しろと言うが……。ううーん、横山充男さんの作品は、どうも「力」を持つものと「力」に従うもの、「騙す」者と「騙される」者、そういう対比が強烈に感じられて私は読んでいてキツい。それに対抗するしなやかな力が感じられればいいのかもしれないけれど、対抗する方も力がほしい、というどろどろ展開のような気がする。イラストはすげーかっこよくて雰囲気に合っていると思う。犬神明とか好きな方には面白いのでは。
- 「コルセットに翼 1 (プリンセスコミックス)」英国20世紀初頭ぐらい。厳しい寄宿制の女学校にぶちこまれた孤児。しかし、彼女はしぶとく生き延びていくことを決意する。誇り高く、しかししぶとい少女たちの戦いの始まり。コルセット……こんないじめがあろうとは。最初は布製なんですね。
- 「異邦人 (ミッシイコミックス Happy Wedding Comics)」ほぼ再録＋新作一作。原のり子さんの最近の絵はちょっと違うなあ。残念。
- 「シークと婚約? (エメラルドコミックス ハーレクインシリーズ)」高田祐子さんの新刊。いまいち。スピンオフなのに別の作家がかくのはどうかと。
