読了本
- 「それゆけ、ジーヴス (ウッドハウス・コレクション)」執事のジーヴスに頼り切りのちょっとおバカな貴族のぼっちゃま、バーティが主人公のシリーズの短編集。面白かったー。ジーヴスはやっぱり楽しいねぃ。ちょっと皮肉なやりとりが好き、とかおバカな人を見捨てられない人にはおすすめ。
「細い赤縞入りの紺は駄目でございます、ご主人様」
「だけどあれを着ようと思ってたんだ」
「細い赤縞入りの紺は駄目でございます、ご主人様」
バーティとジーヴス「それゆけ、ジーヴス (ウッドハウス・コレクション)」(P.G.ウッドハウス・森村たまき訳・国書刊行会)p65「コーキーの芸術家稼業」より
- 「乙女部部長 (ダ・ヴィンチブックス)」引用部分のうち二つ当てはまる人は「乙女部」に参加を許可される、という乙女部をつくったデパートで働く三十二歳の女性。合コンしてみるも、運命の人とは出会えず、挫折ばかり……?
・運命の人との出会いを信じる
・『赤毛のアン』が大好き。できれば二巻以降も読んだことがある
・男の人は、外見でなく魂だと思う
・運命の人と出会うまで、指輪はつけない
「乙女部部長 (ダ・ヴィンチブックス)」(吉野万理子・ダヴィンチブックス)p30より
私はほぼあてはまらないなー。外見か魂っていうのはなんか違う気がするので。まあ、指輪はしないけど。めんどいから。アン好きじゃないし。キャリアガールものとしてはふつーに面白かった。最後は少しおとめチックでした。
- 「SAS3 (HJ文庫)」一行は、父親の出張について海外のリゾート地へ。しかし、そこでは彼の国の重要人物が待っていて……。前半はひたすら妹あんどアーニャにどきどき、そして後半は「彼ら」との対決、というハードな展開。これはもー、妹が黒変化するしかー!いっちゃれー!アーニャはどうして彼がいいのか、というところが少し薄いかなー。もうちっとその辺を濃くしてくれると嬉しい。
書き忘れてた。兄はまだわかるんだが、紗友が君主たる資格を持つようなふるまいをするっていうのはあまりここまでの成り行き上納得がいかない。もう少しそれらしいエピソードをはさむべきだったのではないかと思います。今までは、単なる「お兄ちゃんといっしょにいたい妹」だったですから。