読了本
- 「ブランデージの魔法の城 魔王子さまの嫁取りの話 (ブランデージの魔法の城シリーズ) (コバルト文庫)」アドリエンヌは突如誘拐され、気付くと城にいた。魔法を使う「呪われた」王子は、彼女を妻にすると言いだすが……。なかなかおもしろかったです。おとぎ話風異世界もの。「まじめすぎ」なアドリエンヌは、「魔法使いハウルと火の悪魔―ハウルの動く城〈1〉」の主人公を思い出すようなキャラクターでした。王子の心の中はまったくわかりませんが、人とつきあったことがないから、白紙なんだろうな、きっと。でも嫌いなタイプはあると。王子の国側の話が読みたいなー。
「ファニー!ヘンなイタズラはよしてよ? あの人、常識も冗談も通じないんだから!」
アドリエンヌ「ブランデージの魔法の城 魔王子さまの嫁取りの話 (ブランデージの魔法の城シリーズ) (コバルト文庫)」(橘香いくの・集英社コバルト文庫)p133より
- 「光の王子(プリンス)と炎の騎士(ナイト)―聖鐘の乙女 (一迅社文庫アイリス)」「聖鐘の乙女 黒猫と白の女王 (一迅社文庫アイリス も 1-2)」ある目的のため、音楽学校である聖楽学院に潜入したサディ……実は、彼の姉のアティーシャが男装した姿だった。入学早々、正体を知られてしまったアティーシャは、彼の指導のもと、男子としての生活を始めるが……。男装少女ものは大好きなので楽しく読めました。次も楽しみです。 一迅社アイリスでは唯一読めるシリーズとなるかも……。
- 「猫絵十兵衛御伽草紙 2巻 (ねこぱんちコミックス)」猫にまつわる江戸の庶民がメインの人情話。うーん、いいっすねえ。一巻は化け猫っぽい話が多かったんだけど、この巻は人情話に焦点があたっていて、そのあたりの小説を読んでいる人にお勧めです。あまり猫猫はしていません。(出てるけど)最後の和尚様の話が特によかった。職人の話も好きだなあ。
「わしはなぁ 縹と出会って気がついたものがあるぞ
『愛しい』と言う気持ちは 年も 重ねれば 重ねるほど
心の中に厚く深く 降り積もって もっと 大きな愛しさになるものだとな」
「猫絵十兵衛御伽草紙 2巻 (ねこぱんちコミックス)」(永尾まる・少年画報社ねこぱんちコミックス)p200より