なまくらどもの記録 ver.2

読了記録(節操無しエンタメ系)

読了本

  • 世界画廊の住人―地下迷宮の物語 (幻狼ファンタジアノベルス)」テロ集団からの逃走を続けるカルヴァスは、故郷という「設定」の地を訪れた。そこで出会った青年、オドは奇矯な性格で……。後半まではしんどかったけど、世界画廊が出てからは空気が軽くなって読みやすくなってきた。いや、ある意味は面白いんだけどね。前半も。ただ、空気が重いのよ〜。カルヴァス暗〜(笑)。というより、真面目なんだよね。真面目じゃなければ、いいかげんになってるはずだからさー。ラストは夢の終わりのような印象でした。
  • 赤の円環(トーラス) (C・NOVELSファンタジア)」水が非常に重要な、棚田に囲まれた世界で生きている人たち。水が不足すれば外側の棚から廃棄していくしかない。大金のために家宝を探しに出向いたはずの女性は、危険な事態に巻き込まれていく。なかなかおもしろかった。新人としては佳作だと思います。棚、という概念とそこにしっかりと作られた世界、政治状況、政策。そしてそれと絡み合った「過去の遺産」の存在。主人公の女性(ふだんは男装)と、文系男子の組み合わせも、それぞれの場で活躍する、という感じがよかったです。文系男子の謎の解読がもう少し面白かったらもっとよかったかも。そ・し・て、ラストの図解は最初にのせましょうよ!最後に見せてどうする!